夏は気温が高く暑さを感じるため、冷えとは無縁だと勘違いされがちです。でも、暑さを凌ぐための冷房はもちろんですが、冷たい飲食物を取り入れることによる“内臓冷え”など、深刻な冷えの季節でもあるのです。
■内臓冷えは代謝低下のもと
健康を維持するためにも、夏は積極的な水分摂取を奨励していますが、意識したいことは「冷たいものばかりを飲まない」こと。というのも、内臓や消化液などは、体温と同じくらいの温度で働きが活性化しますが、冷たい飲み物を飲み過ぎて冷えが慢性化すると、内臓機能が低下したりホルモンバランスが乱れたりして体内の働きが減退しやすくなるからです。
また、冷えは血流を悪くするため、栄養素が全身に行き渡りにくくなります。その結果、代謝の低下による“夏太り”を招きやすくなるのです。
■夏でも内臓を「温める!」
氷をたっぷり入れた冷たい飲み物やアイスクリーム、冷たいビールなどは、知らず知らずのうちに体内を冷やしていきます。とくに冷房の効いた室内にいる場合は、ホットドリンクを飲んだり温かい食事メニューを選ぶようにしたりするとよいでしょう。
体内を温める食事を、手軽に習慣化するのにオススメなのが「お味噌汁」。食事では必ずお味噌汁を取り入れることで、内臓を温める機会を確保することができます。お味噌からは熱の発生に欠かせない「たんぱく質」も摂取することができ、内臓冷え対策にぴったりなんですよ。
内臓冷えは冬だけではありません。体内に冷たいものを取り入れる機会が多い夏こそ、積極的に食事による“温活”をしたいものです。そして、代謝のよい状態をぜひキープしてくださいね。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)