この数日、芸能界は安室奈美恵の引退の話題で一色。ラジオをつければ彼女の曲が、ワイドショーではアーカイブスが、テレビをつければ音楽番組でメモリアルが……そんな感じで、日本全国が安室引退記念ウイークといった盛り上がりを見せた。
9月16日の引退の日には、そのフィナーレとして、地元・沖縄の宜野湾トロピカルビーチで花火大会が開催された。会場と、会場に入れなかった周辺に引退を惜しむファンが約3万人も集結したという。
そして翌日、本人が浴衣姿でお忍び観覧していたことが明らかにされると、ファンからは驚きの声、感謝や惜別の言葉が数多く投稿されたが、このお忍び行動にも「ファインプレーだった」と評価する声があがっている。
「この日のイベントは、セブン‐イレブン・ジャパンと沖縄タイムス社が共同で企画したもの。ところが、イベント名に“NAMIE HANABI SHOW”と付いていたため、案内には『本人の出演はございません』と注意書きがあったものの、直前まで本人がサプライズ出演するのではと話題でした。おかげで、チケットの個人間売買仲介サイトに次々とチケットが出品され、安くて数万円、高いと20万円近くまで跳ね上がっていた。もちろん、全てが取引されたわけではありませんが、数万円のチケットはかなり売買されたもよう。昨今問題になっているチケット転売の嵐となってしまいました。結局、当日は主催者の宣言どおり本人の出演はなく、彼女の曲に合わせて花火が盛大に打ち上げられるというイベントに終始。最後まで出演を期待していた一部の人からは失望の声もありましたが、もし今回、安室がサプライズで現れていたら、今後、こうしたイベントで“期待値込み”の高額転売が横行することになりかねません。それに釘を刺したという意味で『安室ちゃんは出なくてよかった』と称賛されています」(女性誌ライター)
それでも、浴衣姿でお忍び観覧している姿が報じられると、「一緒にいてくれたんだ」「同じ場所で花火を見ていたかと思うと泣きそうになる」など、しっかりとファンの心に感動とサプライズを届けた安室。平成の歌姫は、幕引きまでシャレていた。
(小机かをる)