有村架純の主演ドラマ「中学聖日記」(TBS系)の第7話が11月20日に放送され、前回から0.7ポイント減の視聴率6.3%に終わった。本作で教え子の中学生(岡田健史)と恋に堕ちる女教師役を務める有村は今回、18歳になった岡田と再会。岡田の「ボクもう18です」というセリフに女性視聴者はキュンキュンきていたというが、肝心の視聴率には結びつかなかったようだ。
その一方で、高橋一生が風変わりな大学講師役を務める「僕らは奇跡でできている」(フジテレビ系)は、同日放送の第7話が前回から0.8ポイント増の7.2%をマーク。高橋が涙を流しながら自らの生い立ちなどを告白するシーンに注目が集まり、前回からのジャンプアップを果たした。そんな両ドラマのデッドヒートについてテレビ誌のライターが指摘する。
「同じ火曜日に放送される両作品はここまでの7週で、視聴率対決が3勝3敗1分けと互角。ただ平均視聴率は『僕らは奇跡~』が6.7%で、『中学聖日記』の6.3%を上回っています。いずれも低調な数字でどんぐりの背比べではありますが、この調子で『僕らは奇跡~』が勝った場合、2017年1月期以来、7クールぶりにフジテレビがTBSを上回ることになるのです」
火曜ドラマ対決でフジテレビが勝ったのは、草なぎ剛主演の「嘘の戦争」が平均11.3%をマークし、松たか子主演の「カルテット」(同8.9%)を下したのが最後となる。それ以降、フジテレビのドラマは看板の月9も含めて失敗作が続き、火曜ドラマでもTBSの独壇場が続いてきた。そこに「僕らは奇跡~」がくさびを打ち込むのだろうか。
「そもそも“僕キセ”は高橋の主演とはいえ、内容が地味すぎて、数字は期待できないと言われていました。ところが有村の『中学聖日記』が自爆的な迷走ぶりを露呈。これでTBSが7クールぶりの敗戦を喫したら、有村は戦犯扱いされかねません。ただ本当の戦犯は、教師と中学生の恋という無理筋なドラマを制作したTBSサイドにあるはず。この火曜ドラマ対決でフジテレビは安易に勝利を喜ぶわけにはいきませんが、それ以上にTBS側では厳しい責任追及が行われるかもしれません」(前出・テレビ誌ライター)
ともあれ有村サイドにとっては「中学聖日記」が女優人生の汚点にならないように、慎重なかじ取りを求められることになりそうだ。
(白根麻子)