安室奈美恵のベストアルバム「Finally」が、昨年に続き2018年も年間アルバムセールス首位を記録した。音楽チャートサイトのビルボードジャパンが12月7日に発表したもので、同じアルバムによる“2連覇”は前人未到の快挙であると、同サイトは称賛している。
このアルバムは昨年11月にリリースされ、安室の引退発表後ということもあって発売後3週間で約148万枚を売り上げた。集計の締め切りが11月下旬であることから、昨年の場合は終盤にいきなり登場して一気に首位を奪取した格好だった。今年に入ってもその勢いは止まらず、9月16日の引退日前後には再び売り上げが伸び、奇跡の連覇を達成することになったのだ。
「同じアルバムの売り上げ2連覇も前人未到ですが、『Finally』は総合アルバム・チャートのHot Albums部門でも史上初の2連覇している。この部門は、ダウンロードや動画の視聴など多様化する音楽市場の総合チャートです。『Finally』は、比較的ネットと距離を置いて展開をしていたにもかかわらず、ロングヒットを維持した。これはもう、後にも先にも出てこないほどの奇跡なんです」(音楽ライター)
この結果に「Finally」スタッフは「たくさんの方々にご支持頂いたこと大変光栄に思います。これからも安室奈美恵の作品が皆さまの日々に寄り添い続けられることを心より願っております」とコメント。同サイトも「近年まれに見るロングヒットを記録した『Finally』は、流行り廃りに関わらず、長きに渡って聴かれ続けていくに違いない」と結んだ。
改めて平成の歌姫引退が惜しまれる。
(鈴木謙一)