12月14日に最終回が放送され、日本中を感動の渦に巻き込んだドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」(TBS系)。若年性アルツハイマー病を患った元医師の妻と、元フリーターながらベストセラー作家にのし上がった夫が、互いに支え合いながら試練を乗り越えるというピュアなラブストーリーを、戸田恵梨香とムロツヨシが見事に演じてみせた。
このドラマで、戸田演じる尚の主治医であり婚約者だったものの、尚がムロ演じる真司と恋に落ちるや、なんと尚の母親(草刈民代)と結ばれるという不可解な役柄を演じているのが、TOKIO・松岡昌宏だ。劇中の松岡は、普段バラエティ番組で見せる顔とまったく違い、笑顔を封印し抑制のきいた演技が好評だった。
そんな松岡が、女手一つで育ててくれた母に恩返しをしたいという野望を抱いて、地元・北海道から上京したのは12歳のとき。ジャニーズに入り、先輩をはじめ何人もの芸能人を生で見たが、その中で初めて「なんてカッコいいんだろう」と思ったのは意外な人だった。
「松岡が初めて“かっこいい”と思ったのは、城島茂なんです(笑)。出会いは29年ほど前。テレビ朝日の第1リハーサル室でした。パイプ椅子に松岡らジャニーズJr.たちが座っていると、すでにタレント活動をしていた城島が入ってきたので、『城島さん、お疲れさまです。座ってください』と椅子を差しだすと、城島は『ええよ。自分、座り』と遠慮したそうです」(女性誌記者)
城島は、松岡より7歳も年上。松岡は折れることなく「いやっ。いいっす」と立ったままでいると、城島は「ありがとう」と礼を言って着席。その後とった行動に、幼い松岡少年はド肝を抜かれたという。
「背負っていたギターケースからおもむろにギターを取り出して、ポロロンと音を鳴らしたのです。いま思うとちょっとバカっぽいですが(笑)、松岡の目にはカッコいい芸能人と映った。この翌年、ギター経験があった城島を中心にTOKIOが結成。城島と同じく、すでに二十歳を過ぎていた山口達也は、『これでやっと就職できる』と胸をなで下ろしたとか」(前出・女性誌記者)
当時の山口は、西武新宿線の野方駅が最寄りのマンションでひとり暮らし。お金がないため、冷暖房もない部屋を借りており、遊びにきた松岡と首に氷を巻いて、暑い夏をしのいでいたという。
そんなイイ話も、山口の解雇により語られることはなくなった。グループは5人から4人体制となり、音楽活動は休止中。メンバーは、失墜したグループのイメージを回復させようと必死だ。19年こそは、平穏無事なTOKIOでいてほしい。
(北村ともこ)