正月休みが明けた今、ふと鏡の前で「あれ?」と思うことがありませんか? それは……肌の不調です。もし、そのように感じた人は、休み期間中にメイクをどの程度していたのか、しっかり振り返ってみてください。もしかしたら、お肌を休ませようと思って、ファンデーションを塗っていた頻度が普段より減っていたのではないでしょうか。
資生堂が20~30代女性516名を対象に実施した調査では、6割以上の女性が年末年始に何かしらメイクの手を抜いていて、そのうちの4割以上が、休暇中や休暇明けに肌の不調を感じていることが分かったそうです。
Y’sサイエンスクリニック統括院長で皮膚科医の日比野佐和子さんは、この調査結果を受け、12~1月はとくに乾燥が激しいことから、「ファンデーションを含むベースメイクを塗布しないことで、逆に水分量の保持や皮脂量のコントロールができず、肌のコンディションを崩すことにつながったのではないか」と推察しています。
そもそもファンデーションには、肌を乾燥や外気のアレルゲンのような有害物質からガードし、かつ肌の水分を守る働きがあります。なので、実はファンデーションを塗らないことこそ、肌のバランスが崩れる原因になり得るんだそうですよ。
休暇明けの肌は、まさに「正月ボケ」を起こしている!ともいえますね。では、いったいどうすればよいのでしょうか。前出の日比野さんによると、日頃のスキンケアはもちろん、部屋の中でもファンデーションなどのベースメイクは行うとよいそうです。また、年末年始に食べ過ぎた結果、崩してしまったコンディションを整えるためにも、胃腸はお休みさせるといったことも大切だそうです。とくに、食物繊維の摂取が大切なんだとか。
管理栄養士の中沢るみさんの著書「野菜の新常識 体にいい食べ方はどっち!?」(扶桑社刊)では、肌をプルプルにするためにも、食物繊維がサツマイモの2倍も含まれている「オクラ」が推奨されていました。ネバネバ成分と共に、ビタミンA・B・Cも含まれていることから、「食べる美容液」のようなものだとも表現されています。休暇明けのこの時期は、積極的にオクラを毎日の食卓に取り入れてみるのもいいかもしれませんね。
スキンケアや胃腸を休ませることを意識しながら、正月明けも「肌美人」を目指しましょう!