3月28日に放送されるフジテレビ開局60周年特別企画ドラマ「砂の器」で、主人公の刑事役を務める東山紀之が、04年版ドラマで主役を演じた中居正広に連絡を入れたという。18日付の「マイナビニュース」によると、中居からは「がんばってください」との返事メールが届いたとのことだ。その作品についてテレビ誌のライターが指摘する。
「この『砂の器』はこれまで何度となく映像化されており、04年のTBSドラマ版では中居の演じる天才ピアニストが主役となっていました。それが今回の19年フジテレビ版では中居の役をSexyZone・中島健人が務めているものの、主役の座は刑事役の東山に取って代わられています。過去の映像作品にも刑事の視点から物語を描いたパターンがあり、東山の主役は不思議ではありませんが、一部には『やはり中島では主役は無理だったか』とのうがった見方もあるようです」
中島はジャニーズのオーディションにて、ジャニー喜多川氏の目の前でピアノの腕前を披露したエピソードを持ち、天才ピアニスト役にはうってつけとの評もある。その一方で、演技力の面ではとても、中居の域には達していないというのだ。
「中島は13年4月期の連続ドラマ『BAD BOYS J』(日本テレビ系)以降、すべての出演作で主役に抜てき。ジャニーズの若手では演技がまともなほうだと言われていますが、それでも今回の『砂の器』では主役を外されました。その判断には『フジテレビ、グッジョブ!』との評価も少なくないようです。なにより04年TBSドラマ版では中居が、複雑な生い立ちを持つ天才ピアニストの心模様をその繊細な演技で見事に描き出しました。当時の演技を覚えている視聴者が少なくないなか、中島が稚拙な演技でそのイメージをぶち壊しでもしたら、フジテレビとしては“開局60周年特別企画”という看板が台無しになるのは明らか。それゆえここは52歳の東山に主役を任せるのが正解だったのでしょう」(前出・テレビ誌ライター)
滝沢秀明新社長の就任で、その立場も危うくなっていると噂される東山だが、演技力に対する評価は若手の中島に比べるとまだまだ盤石のようだ。
(白根麻子)