ジャニーズタレントで、グループの垣根を越えて親友になった例はいくつもある。そんな1組が、TOKIO・松岡昌宏とV6・井ノ原快彦だ。2人は同級生。出会ってからすでに31年。小学生のときからの腐れ縁だ。少年期には、地元の北海道から上京して都内の合宿所に住んでいた松岡が、都内の団地に家族で住んでいた井ノ原の実家を訪ねては、しょっちゅう泊まっていた。井ノ原の父、母、姉も、松岡を溺愛。井ノ原が出る運動会に、松岡が井ノ原一家と応援に駆けつけたこともある。ちなみにその場には、ジャニー喜多川社長もいた。
それだけに、井ノ原ファミリーとの思い出も多いという。
「ある時期、井ノ原家がマンションの抽選に応募して、その合否発表が家の固定電話にかかってくるということがあったそう。鳴った電話に出たのはお父さん。『はい、はい、ホントですか!? ありがとうございます!』とはしゃいでいるから、家族はてっきり選ばれたものだと思っていたら、『いや、松岡だよ』って。お父さんのひとり芝居のどっきりに、受話器の向こうの松岡もポッカ~ン。家族もまんまと騙されたそうです」(アイドル誌ライター)
中学2年生のときには、耳年増だった松岡に井ノ原も父も悩まされたことがあった。
「イノッチが40℃の熱を出したときも、松岡は彼の部屋にいました。ツラそうなイノッチに、『絵の具ある?』、『スケッチブックある?』と貸してくれるようお願いすると、『同級生の男女が、お互い好きなんだけど好きと言えず、そのまま大人になってある日、バーでばったり会っちゃって、そのときに飲んだカクテル。今、描きます』と説明して描きはじめたそうです(笑)。その間、しんどそうな息子の額に乗せたおしぼりを交換するために、お母さんが数時間おきに入室。その番は途中から松岡に代わると、深夜3時ごろ、お父さんが『ヨシは?』と入ってきた。すると、無邪気な松岡くんはお父さんにも、『ねぇ、見て!同級生の男女がね…』と絵の説明をしたそうです」(前出・アイドル誌ライター)
憎めないピュアボーイ。そんな松岡も、20代前半で連ドラの主役に抜てきされ、以降はコンスタントに俳優業に恵まれた。イノッチパパはおよそ10年前、すっかり大人になった松岡が大勢のスタッフを引き連れて、六本木の街を闊歩する姿を目撃したが、あまりの威圧感で話しかけられなかったという。
松岡と井ノ原の縁は今春、不思議な偶然を生み出した。4月10日に井ノ原主演の「特捜9-season2-」がスタート、19日には松岡主演の連ドラ「家政夫のミタゾノ」が、奇しくも同じテレビ朝日系でスタート。両作は、18年4月期クールに続く続編。2作連続で、同時期オンエアとなったのだ。
アラフォージャニーズの同クール主演作とあって、視聴率対決が注目されてしまうのは致し方ない。しかし、“松ノッチ”の関係性を知っているジャニヲタは事の成り行きを、温かい目で見守っているという。
(北村ともこ)