子どもは、大人と比べて水分補給についてより注意が必要だというのをご存知でしょうか?
サニーガーデンこどもクリニック院長で小児科医の首里京子さんによると、大人と比べて子どもは身体の水分調整機能が未熟で、水分が早く外に出てしまうのだそう。また、子どもにとって水分は、代謝を活発にしたり体温調整の役割を果たしていたりもするのだとか。
これから本格的に汗をかく季節がやってくれば、脱水が気になるところ。「MSDマニュアル家庭版」によると、小児の脱水は嘔吐や下痢による水分の過剰な喪失が原因で起こるものの、場合によっては水分摂取量の不足が原因で起こることもあるとされています。
そして、中等度の脱水の小児では、活動や遊びの量が減る、涙を流さずに泣く、口の中が乾燥する、1日の排尿回数が2~3回未満になるなどの症状がみられ、重度の脱水の小児はうとうとした状態になるそうです。また、熱中症も気になるところです。このような事態にならないためにも、日頃からの水分補給は欠かせません。
とはいえ、子どもは自ら進んで水分を取ろうとしないのも事実。ママ向けの掲示板やQ&Aでは、「なかなか水やお茶を飲んでくれない」「水や水分に興味がない」という子に苦労しているママが多いようです。
そんな中、アサヒ十六茶は、育児世代に寄り添うブランドとして「子育てサポート事業」を立ち上げ、首里京子さん監修のもと、子どもの水分補給の習慣化のための「ゴクトレ」を提唱しています。ゴクトレには、水を飲むのが楽しくなるように「お気に入りのコップを使わせる」「1回に2~3口飲むことを決める」「喉が乾く前に飲む」「カフェイン・糖分ゼロのお茶を飲む」などのポイントがあります。
糖分ゼロの水分補給に関しては、「はじめてママ&パパのすくすく幼児食」(主婦の友社刊)でも、水分補給は砂糖が含まれていないものが勧められています。また、牛乳はカルシウム補給になるものの、飲み過ぎるとお腹がいっぱいになって食事に響いたり、エネルギーの摂り過ぎになったりするそうです。
これからどんどん暑くなる季節。水分補給は命にもかかわる大切な問題です。子どもを持つ家庭では、うまく工夫して水分補給をさせてあげましょう!