最近、メイク男子がどんどん受け入れられてきているのをご存知でしょうか? ひと昔前は、メイクは芸能人やモデル、その他の一部の男子が行うものという認識がありましたが、最近ではかなりメイク男子が当たり前になってきているようです。ひょっとしたら、あなたの隣の席の同僚や部下も、すでにこっそりファンデを塗っているかもしれませんよ!?
資生堂が2019年10月に、20~50代の男性439名と女性447名に対して実施した「男性のスキンケアと肌や眉を整える等の行為に関する意識調査」では、男性の約9割がスキンケア(保湿目的)は“見だしなみ”の一つとしてとらえていることが分かりました。
BBクリーム(肌色を補正するクリーム)を塗ったり、アイブロウで眉を整えたりする男性メイクを「してみたい」という男性は半数以上、「機会があったらしてみたい」を含めると、約9割弱がメイクをしてみたいと回答したそうです。
また、仕事相手の男性がメイクをしていることに抵抗がない男性も約8割で、否定派はわずか5%。女性への問いでも、男性のメイクに対する受容度は約9割となっており、もはや男女共に男性がメイクをすることへの抵抗がなくなっている状況です。
男性のメイクでは、「美しく」見せる目的より先に、肌の赤味・毛穴・クマ・ひげの青みなどの欠点をカバーし、「キレイに清潔に」見せるといった方向性が受け入れられているところもあるようです。
実際、男性メイクアップアーティスト高橋弘樹さんが施した男性への自然なメイクは、BBクリームで肌の色ムラを補正するだけで先の欠点がなくなり、印象が変わることがよく分かります。面倒くさがりで複雑なメイク術を覚えられない男性向けに、独自の簡単メイクメソッドも開発しているという高橋さん。これからますます、男性ナチュラルメイクは浸透していきそうです。
「unoなどといった男性にもなじみのあるブランドから、初心者向けのBBクリームとアイブロウがセットになった“身だしなみメイク”初心者にぴったりの、クリスマスコフレなんかも登場しています。今後、どんどん男性が気軽に身だしなみメイクにチャレンジできる環境になってくるはずです」(高橋さん)
その他にも、クラランスからはクラランス メンの現品いずれか一品に、保湿美容液とジェルタイプの洗顔料をセットにしたホリデーキットが登場するなど、スキンケアアイテムも充実。一年間頑張った自分へのご褒美として、年末に肌の汚れを落とす男性の姿がイメージされます。
Twitter上でも男性メイク肯定派のつぶやきは多く、「今日、男性メイクをしてみた。自信がつく・美容って大事だと気づく・顔が変わる。とくに“自信がつく”ってのは大きな発見」「そばかす、シミ、目の下のクマ、青ひげを隠すだけで自然と自信が湧いてくる」などの投稿もありました。
2020年にもなると、もはや当たり前のようにナチュラルメイク男子が街を堂々と闊歩しているかもしれませんね。アラフォー世代の女性には受け入れ難いかもしれませんが、こうしたトレンドを押さえ、女性自身も男性のメイクに寛容になる必要があるかもしれませんね。