タレントのマツコ・デラックスが2月3日放送の「5時に夢中!」(TOKYO MX)に出演し、自身が見たこともない商品に“マツコ絶賛”なるコピーが付されていると困惑した。
小売店などの売り場ではポップや広告に「~も愛用!」や「~もオススメの商品!」などといった売り文句が添えられており、消費者の購買を煽る常套手段として広く蔓延しているが、マツコによれば、“本当に絶賛”しているものと、中には“見たことすらない”ものも散見されるという。
MCのふかわりょうから「『マツコ絶賛』っていうものが巷に溢れてますからね」と振られたマツコは、「あれで、“(本当は)絶賛してませんよ”とも言えないから、困るんだけど、本当に『良いよ』って言ったものと本当に『見たこともないのに』言ってるやつとかもあるから、それは皆さん…申し訳ないけど、ちょっと注意深く(商品を見極めて)…ね」と自身の名前を勝手に利用した広告も横行していると示唆した。
「芸能人の知名度や影響力を利用して、そのファン層へ購買を煽るというのは今に始まった販売スタイルでもなければ、それ自体が違法というわけでもないのですが、マツコが“見たこともない”商品を『マツコ絶賛』と銘打って販売することは当然アウトで、景品表示法に抵触する恐れもある行為。やはりバラエティ番組での博識ぶりや論理的な解析力、そして本音で物申しているような印象を与えるマツコは、その説得力が他の芸能人に比べて段違いであり、商品購入を促すにはうってつけの存在ということでしょう。実際、レギュラー番組内でマツコが“美味い”と唸った商品は放送直後からオンラインでの発注がパンクし、すぐさま売り切れになってしまうケースも少なくないです。ネットでも『的確に商品の良さを言ってると思う』『モノを見る目が元々備わっているクリエイター気質』とマツコによる“モノを見定める素質”を称える声が多く、圧倒的な知識を根底にした冷静なレビュー力を評価されています」(テレビ誌ライター)
「マツコ絶賛」という魔法の言葉についハートをくすぐられてしまうのも無理はないが、その中に紛れ込む“ハズレ商品”を引かぬよう、しっかりと吟味してモノを見定める習慣をつける必要がありそうだ。
(木村慎吾)