ついに姉も芸能界入りだ。木村拓哉・工藤静香夫妻の長女で高校三年生の「Cocomi」が、3月28日発売の女性ファッション誌「VOGUE JAPAN」5月号の表紙でデビューするもの。
「次女のKoki,が高一でデビューしたのに対し、Cocomiのデビューがここまで伸びたのは、フルートに打ち込んでいたからでしょう。桐朋女子高の音楽科に通う彼女は、今年度の『第2回 日本奏楽コンクール』の高校管楽器部門に出場し、全体の準グランプリを受賞。グランプリは該当者なしだったのでトップの成績だった形です。その実績は母校の公式サイトにも“木村心美”の本名で紹介されており、音楽に打ち込んでいることを何ら隠していませんでした。3月11日には卒業式も執り行われ、無事に高校を卒業したこのタイミングで、いよいよ芸能界に踏み出すこととなったようです」(女性誌ライター)
それに対してKoki,はイギリス系のインターナショナルスクールに通っており、高校在学中のデビューに支障はなかったようだ。そのKoki,が18年の表紙デビューと共にブルガリで史上最年少のアンバサダーに就任したのと同様に、姉のCocomiもさっそくクリスチャン・ディオールのアンバサダー就任が決まっている。
しかし、いくら毛並みの良い二世タレントとはいえ、芸能界で何の実績もない女子高生がなぜ、世界的なブランドのアンバサダーになれるのだろうか? そのワケについて前出の女性誌ライターが耳打ちする。
「Koki,の『ELLE JAPON』は読者の平均年齢が31.9歳で、Cocomiの『VOGUE JAPAN』は35.6歳と、彼女たちの実年齢を10歳以上も上回っています。それでも表紙に出られるのはやはり“キムタクの娘”という二世ブランドならでは。両誌では30歳以上の読者が過半数を占めており、まさにSMAPを見て育った世代がいま、それらの女性誌を読んでいるわけです。そしてELLEやVOGUEのような高級誌を読む層はそれなりにお金を持っており、好きなブランドも渋谷や原宿に店舗を構えるような若い女性向けではなく、まさにシャネルやディオールを好むもの。それらのハイブランドは《SMAPが好きだった富裕層女子》に好まれているわけであり、彼女たちがKoki,やCocomiにある種の憧れを持つのもまた、自然なことなのです」
同じような現象はアメリカでも見られるという。シンディ・クロフォードの娘で18歳のカイア・ガーバーや、ジョニー・デップの娘で20歳のリリー=ローズ・デップがいま、若手の人気モデルとして人気を博しているのだ。
「CocomiとKoki,の姉妹にとってなにより幸いだったのは、二人ともルックスがよいこと。絶世の美女とは言いませんが、キムタクの面影を感じさせるところは大いにプラスとなっています。二世タレントでは正直なところ、美人とは言い難いケースも珍しくないため、この美人姉妹は貴重な存在。これからも“親の七光り”批判が絶えることはないでしょうが、当面は表紙モデルやアンバサダーとして活躍し続けることでしょう」(前出・女性誌ライター)
この姉妹に共通しているのは二人とも英語に堪能なところ。それが母・工藤静香の狙いだったのであれば、なんともしたたかな戦略だといえそうだ。
(白根麻子)