睡眠時間は足りているはずなのに、なんとなく目覚めがすっきりしないのは、眠りが浅いということも。そして枕も、眠りの深さを左右する要因の一つ。自分に合った枕を選ぶことが大切です。
まず、ポイントとなるのが枕の高さ。仰向けで寝たときに、首の骨から背中までのSカーブがきれいにキープされる高さがベスト。枕が高過ぎると頸椎が圧迫され、血行が悪くなります。逆に、低いと首に負担がかかります。また、首の下にボリュームがあると、顎が上がっていびきの原因にもなってしまいます。横向きに寝たときも、首から背中までが真っ直ぐになるようにしましょう。
枕の素材は自分の好みでもかまいませんが、それぞれ一長一短があります。ポリエステルは、フワフワで弾力性がありますがヘタりやすいのが難点。パイプは、通気性や耐久性はいいですがゴワゴワして質感が気になる人もいます。昔から使われているそば殻は、1~2年で交換するとよいでしょう。ウレタンは、クッション性がいいものの放湿性が低いので、まめに陰干しをしてくださいね。
新型コロナウイルスの感染予防で外出自粛要請が出ている中、運動量が不足してなかなか眠れないという人もいるでしょう。正しい枕のチョイスで睡眠の質を上げ、健康維持に努めたいものです。