俳優・長谷川博巳主演の大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK)が高視聴率を堅持している。織田信長を演じる俳優・染谷将太の斬新な演技にハマる人も多いようだ。
「大河ドラマで信長といえば、市川海老蔵、江口洋介、吉川晃司、舘ひろし、反町隆史など、眼光鋭く男臭いイケメン俳優が演じてきましたが、ぽっちゃり体型にあどけなさの残る童顔の染谷は、いわば真逆。しかし、そんな柔和な染谷信長が時折見せる“ピュアすぎるがゆえの狂気”に、ギャップ萌えする視聴者が続出。長谷川演じる明智光秀と今後、どんなバトルを繰り広げるのか、本能寺の変まで目が離せません」(テレビ誌ライター)
過去の大河ドラマの“信長像”を大きく覆した染谷だが、それは彼の才能の一部に過ぎないとテレビ誌ライターは続ける。
「染谷は4月期、佐藤二朗主演の深夜ドラマ『浦安鉄筋家族』(テレビ東京系)にも出演しています。このドラマはシリーズ累計発行部数4400万部を突破しながら、今まで実写化不可能と言われた同名の大人気ギャグ漫画が原作。染谷は、大沢木家の次女・桜(岸井ゆきの)の彼氏・花丸木くんをゆるく熱演していますが、語尾に“らむ”をつけて喋ったり、すぐに脱がされてパンツ一丁になってしまう“ゆるキャラ”ぶりに驚きの声が上がっています」
また染谷は、放送中の深夜ドラマ「きょうの猫村さん」(テレビ東京系)でも、爪痕を残している。
「松重豊が、人生初の猫役に挑み、飼い主・ぼっちゃん(濱田岳)との再会を果たすために、家政婦紹介所に所属。家事の腕を買われて裕福な犬神家へと赴くいう、ほのぼの&シュールな日常を描く2分半のミニドラマです。この中で染谷は、長ラン&リーゼント姿の不良中学生・強役を演じています」
大河ドラマで新たな信長像に挑む一方で、“ゆるキャラ高校生”“つっぱり中学生”と同じ撮影時期に難役に挑む染谷将太のカメレオンぶりに脱帽。水曜の「猫村」、金曜の「浦安」、日曜の大河をハシゴして“染谷祭り”を楽しむ視聴者もいるようだ。
(窪田史朗)