複数の女性との不貞問題で活動を自粛したお笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建がナビゲーターを務めるFMラジオ番組「GOLD RUSH」(J-WAVE)が6月12日に放送され、代役として相方の児嶋一哉が登場した。
児嶋はまず、渡部が「相方の僕からしても、笑えない、たちが悪い、気分が悪い、気持ち悪い」不貞をしてしまったと語り、活動自粛した本人に代わって出演したことを明かした。
児嶋は続けて、渡部について「本当に馬鹿ですね。調子に乗ってたんでしょうね。仕事もうまくいってるし、プライベートも順風満帆で、自分で勘違いしてたんですよ。人の痛みとか思いやりとか優しさとか、愛とかないんですよ。だからこういうことになるんですよ」と、鼻をすすり、徐々に涙声になりながらも厳しく断罪。
さらに「僕も10年以上前ですがケンカになったことがありますけど、渡部は頭がいいので理論武装で響かなかった。仲良しコンビではなく、仲悪いときもあれば話すときもあるけど、振り返れば何でお前そんな言い方するんだ、何にも感じねーぞってことがありました。僕がちゃんと言っておけば、もしかしたらこんなことにならなかったのかなと思いますけど。僕も情けないんですけど」と、渡部の言動を注意していたものの、きちんと叱れなかった自分を責めた。
児嶋はまた、ツイッターなどで多くの励ましのメッセージをもらっていると明かし、「それを見ると泣いてしまうんですよね。多くの方に支えられてやってこれてるんだなってことを改めて認識しました。あいつのところにもいっぱいお叱りとか来ていると思うんですけど。スポンサーさんにもどれだけ迷惑をかけているかって。本当にすみません」と重ねて謝罪した。
児嶋は渡部と電話で話したことも明かし、「心を入れ替えるって謝ってきましたけど。あいつが俺に謝ってくることなんてないので、切なくなって。いろんな感情があるんですけど」と、やるせない思いも覗かせた。
また、渡部の今後については「人間そんな簡単に変われるとは思ってないんですけど、心を入れ替えて、愛のある優しい人間に生まれ変わらないとダメですよ。許してもらえて、そういう場を与えられるなら、人間的に変わってないと。復帰できずに他の仕事をやることになっても同じですよ」と、人として変わる必要があると力説し、「僕も目の前の仕事を一生懸命やらせていただくしかない。予定通り入っている仕事を。これからも使ってもらえるならやらせてもらいたいし、これで仕事がなくなってしまうかもしれないけど、出会って30年、僕があいつを誘って始めたので、それも受け止めます」と、渡部を見捨てず、立ち直らせたいという思いも明らかにした。
児嶋の約12分に渡る発言に、ネットでは「児嶋さんそんなに謝らないで、児嶋さんが悪いんじゃないんだから」「児嶋さんの渡部への思いにもらい泣きした」「渡部は児嶋の言葉聞いたか?反省しろよ!」と大反響が起きている。
「児嶋さんのコンビ愛の深さを見せられた気がしました。渡部さんが他人に対する優しさや思いやりに欠ける人間だとしても、相方のこの発言が心に響かなければ人間として終わりですからね。しっかりと受け止めて反省してもらいたいです」(芸能誌ライター)
児嶋の熱い想いが渡部を生まれ変わらせることを願いたい。
(石見剣)