俳優でモデルの伊勢谷友介が薬物所持の疑いで9月8日に逮捕された件を受け、名前が似ている写真家で映画監督の紀里谷和明氏に理不尽な被害が及んでいる。
二人は名前の文字数と「3文字目がいずれも谷」という共通点に加えて、芸術系の大学に通っていた経歴も一緒。伊勢谷が広末涼子や長澤まさみと浮名を流した一方、紀里谷氏は02~07年に宇多田ヒカルと結婚していた。印象が似ているからといって間違った情報をSNSに投稿することは許されるものではないが、実はこの二人、16年も前から混同されていたというのである。
「04年に公開されたSF映画の『CASSHERN』は紀里谷氏にとって商業映画での監督デビュー作。その映画で主役を務めたのが伊勢谷だったのです。しかも当の伊勢谷がその前年に映画『カクト』で監督デビューも果たしていたため、『CASSHERN』の公開当時から同作が伊勢谷友介の監督作品だと思い込む人が少なくありませんでした。紀里谷氏と伊勢谷は8歳違い、見た目も決して似ているとは言えないものの、二人ともいわゆる濃い目のルックスですし、混同してしまう人がいたのでしょう」(芸能ライター)
ツイッターを深掘りしてみると、今回の薬物事件の以前から二人を混同していたケースが散見されるという。
「たとえば《今の今までCASSHERNの監督は伊勢谷友介だと思ってたけど違う人でした》といったそのものズバリの勘違いや、伊勢谷について《宇多田ヒカルと結婚してた紀里谷和明と名前が似てた》といったつぶやきも。それに加えて『CASSHERN』は2004年の興行収入で年間12位に入る好成績を収めていましたが、なぜか失敗作だと勘違いしている人も多い様子。いろんな面で誤解されやすい作品だったようです」(前出・芸能ライター)
紀里谷氏にとってはとんだ災難だったが、今回の一件で「CASSHERN」の素晴らしさに言及する人が多かったことは唯一の救いなのかもしれない。
(白根麻子)