4月15日に放送された中谷美紀主演のテレビドラマ「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」(TBS系)の視聴率が、10.3%だったことがわかった。同ドラマは、前クールの綾瀬はるか主演「わたしを離さないで」と比べると大きく数字を上げた。
「TBSの金曜22時ドラマといえば、昨年の『表参道高校合唱部!』が平均視聴率5%台、今年の綾瀬はるか主演『わたしを離さないで』は平均視聴率6%台と、大苦戦していた枠です。しかし今回のドラマは、とりあえず2ケタ台に乗せたわけですから、十分に健闘していると言えるでしょう」(テレビ誌記者)
独身アラフォー女性が、恋愛知識の豊富な男性から助言を受けるという設定は、昨年放送された篠原涼子主演の「オトナ女子」(フジテレビ系)を彷彿とさせる。
そのためネット上では両方のドラマを比べる視聴者も多いが、「オトナ女子」が酷評されたのに対し、今回の「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」は、多くの女性たちから支持されているという。その違いは何なのだろうか。
「『オトナ女子』は、リアルなアラフォーを描くと言いながら、男性脚本家による“独身女ってこういうのが喜ぶんだろ?”といったステレオタイプな描写が目立ち、それが女性視聴者から反感を買いました。その一方で、今回の中谷主演ドラマは、アラフォー女性脚本家の金子ありさが、原案のハウトゥーテクニックをコメディとして昇華させながら、恋愛物語にうまく落とし込んでいる。また『オトナ女子』の篠原涼子は既婚者だったのに対し、中谷は未婚。さらに最近は渡部篤郎との破局報道が出るなど、まさにドラマのタイトルのような人生を歩んでいるため、多くの独身女性から支持されているのでしょう」(前出・テレビ誌記者)
女優・中谷美紀の心の叫びとも思える「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」という絶妙なタイトル。同ドラマは、このまま視聴者の支持を得ながら、安定した2ケタ視聴率を保つことができるだろうか。
(森嶋時生)