コロナ禍によるドラマの再放送ラッシュで、“タナボタ”俳優となったのは嵐の松本潤だ。5月から7月にかけて、「ごくせん」第1シリーズ(日本テレビ系)、「失恋ショコラティエ」(フジテレビ系)、「99.9 -刑事専門弁護士-」シーズン1(TBS系)が相次いで放送。1週間で2番組が重なることもあり、まさかのマツジュンラッシュとなった。
嵐は、今年の大みそかでいったん活動休止に入る。だが、上半期はコロナ自粛によって、5月に予定されていた新国立競技場こけら落としライブが中止になるなど、貴重な時間が削がれた。5人そろったレギュラー番組「嵐にしやがれ」(日テレ系)と「VS嵐」(フジ系)が滞りなく放送されたのが、アラシックと呼ばれるファンにとって大きな励みだった。
アラシックに引けを取らないほど、嵐への愛情が強いのが松本だ。その証拠はプライベートで使用しているパソコンのデスクトップ画面。デビュー15周年で訪れたハワイでの5ショットが壁紙に使われている。
「5人は14年9月、『VS嵐』の特番収録も兼ねて、高層ビル、青い空、5色のフラッグを背に記念写真を撮りました。色付きのサングラスをかけたマツジュンだけが、両手をLの字にして天を向いています。この写真が、パソコンの壁紙。なぜこれを選んだのか。嵐のメンバーカラーである5色のフラッグが写っているからです」(アイドル誌ライター)
赤は櫻井翔、紫は松本、緑は相葉雅紀、青は大野智、黄色は二宮和也。5人がいて5色。このバランスを気に入ったようだ。記念ライブの公演初日は、ハワイ州より「ARASHI DAY」と命名された。街のいたるところに嵐マークのフラッグが掲げられ、同じマークのトロリーバスが走った。
「2日でおよそ3万人を動員したライブは、ハワイ史上最大規模でした。日本からのツアー観光客も押し寄せ、経済効果は驚異の22億円と言われています。ハワイは99年にデビュー会見を開いた思い出の地ですが、15年の月日を経て、モンスターグループとなって凱旋したわけです」(前出・アイドル誌ライター)
当時、松本はハワイ公演を「旅の途中」と語った。あれからおよそ6年が経過しても男性トップアイドルグループの座を堅守し続けている。コロナで中止となった新国立競技場ライブは10月開催説が浮上し、活動休止前に大きな花火を打ち上げそうな予感が走る。大みそかまでおよそ3カ月。伝説はまだ終わらない。
(北村ともこ)