自民党の杉田水脈衆院議員が10月1日、自身のブログを更新。自民党会合の席で「女性はいくらでも嘘をつけますから」と発言したことについて、「発言があったことを確認した」と認め、謝罪した。
杉田氏は「うそをつくのは性別に限らないことなのに(中略)女性のみがうそをつくかのような印象を与えご不快な思いをさせてしまった方にはおわび申し上げます」と陳謝し、その上で「女性を蔑視する意図はまったくございません」と釈明した。
「杉田議員の問題発言は、9月25日に党本部で開かれた内閣部会の合同会議の場で飛び出しました。出席者によると、性暴力被害者を支援するための相談事業に関連した話の中で、杉田議員は元慰安婦支援団体に触れたうえ、事業を民間団体に任せることに反対し、件の発言に及んだということでした」(政治部記者)
ところが会議後、杉田氏は「そういう発言はしていない」と否定。翌26日、自身のブログで「女性を蔑視する趣旨の発言はしていないということを強く申し上げておきたい」と記していた。
杉田議員の発言、そしてブログで発言を否定したことに対しては、野党だけでなく自民党内部からも批判が起きていた。ところが一転、杉田議員は1日のブログでは前言を翻し、発言があったことを認めて謝罪するに至ったのだ。
この一連の騒動に対し、2日に放送された「とくダネ!」(フジテレビ系)に出演したキャスターの小倉智昭氏は「事後処理の仕方としては最低だったんじゃないかなと思います。女性は嘘をつくじゃなくて、『自分は嘘をつく』って言葉を改めた方がいいかも分からないですよ」と断罪した。
また、同日に放送された「グッとラック!」(TBS系)に出演したYouTuberのフワちゃんは「説明がうまくいかないからブログでやっちゃう、傷ついた人への、というより自分を守ろうとしていると私は思いました」とバッサリ。「ブログの女王の眞鍋かをりだって絶対ブログで謝らないよ!」と、かつて“ブログの女王”の異名を取っていたタレントの眞鍋の名前をいきなり持ち出し、「絶対出てくるはずだから」と、謝罪はメディアの前に出てすべきだと発言して笑いを誘った。
「眞鍋かをりさんは、30歳まで年齢詐称していたことを2013年に出演した番組の中で告白。誕生日を10カ月若く“サバを読んでいた”と明かし、事務所を移籍するタイミングで本当のプロフィールに修正できたと説明・謝罪したという過去がありますが、眞鍋さんの一件はもうすっかり忘れられていた話ですから、もらい事故と言えそうです」(芸能記者)
眞鍋には気の毒ではあるが、杉田議員にはやはり、メディアの前で率直に語っていただきたいものである。
(石見剣)