織田裕二主演の月9ドラマ「SUITS/スーツ2」(フジテレビ系)が、10月19日にいよいよ最終回を迎える。
全米でメガヒットを記録したドラマの日本版で、負け知らずの敏腕弁護士・甲斐正午(織田)と天才ニセ弁護士・鈴木大輔(中島裕翔)がバディを組むこの作品。鳴り物入りでスタートしたシーズン1こそ全話平均視聴率10.8%と2ケタ視聴率をマークしたが、シーズン2は初回以外7~8%台を行き来する低空飛行を続けている。
月9史上最長の全15話を使ったものの、小さな話題にこそなれども数字にはつながらず。最終回には観月ありさが甲斐の昔の恋人・綿貫紗江役で登場するのだが、視聴率のV字回復となるかは疑問だ。
視聴率の低迷ぶりは、9月に行われた有識者によるフジテレビ放送番組審議会でも取り上げられ、「ストーリーや人間関係が複雑で理解できない」といった意見も上がり、最終章を前にテコ入れが行われたものの、視聴率には結びついていない。
「シーズン1では天才的な頭脳を買われ、ニセ弁護士になった鈴木(中島)の化けの皮がいつ剥がれるのか、そのワクワク感で観ることができました。ところがシーズン2に入ると様々なエピソードが詰め込まれ、感情移入できない。放送番組審議会でも『富裕層たちの口ゲンカ』とたとえる声が上がっています。コロナ禍にもかかわらず、豪華すぎる衣装やセットに疑問を呈する声もありました」(制作会社関係者)
日本版実現のために高いハードルをクリアし、足掛け7年かけて実現したこのドラマ。シーズン2で終わってしまっては、元も子もない。最終話では、何としても一矢報いてほしいものだ。
(窪田史朗)