今年7月に俳優・三浦春馬さんが急逝した衝撃は大きく、多くの有名人が追悼コメントを残している。ほんの一例だが、俳優の城田優は7月23日のインスタグラムで“人懐っこい性格”“仕事に対する強い責任感”“本当に本当に努力家”と称え、お笑いコンビ・ハリセンボンの近藤春菜は7月放送の情報番組「スッキリ」(日本テレビ系)で“年下ですけど春馬君の向上心をすごく尊敬している”と尊敬の念を示していた。
三浦さんに対しては「誠実で真面目」「思いやりがあって優しい」「ストイックで努力家」といった印象を多くの人が持っていたようだ。そんな素直で真面目な三浦さんが、映画の舞台挨拶では何度も赤面したことがあった。
2011年に公開された三浦さんの主演映画「東京公園」の完成披露試写会でのこと。カメラマン志望の大学生役の三浦さんは、井川遥、小西真奈美、榮倉奈々が演じる人妻や義姉、幼馴染と“カメラのレンズ越しに”向き合うという難しい役どころ。完成披露試写会で女優陣の印象を聞かれた三浦さんは「僕、苦手なんですよ、こういう質問」と前置きした後、「美しすぎて見ていられませんでした」と正直な感想を述べて赤面していた。
自分のことを褒められるのも三浦さんは苦手だった。08年に女優の上野樹里とW主演した映画「奈緒子」の舞台挨拶で、上野は撮影中、陸上部員を演じた三浦さんの筋肉を触ったことを明かし、「カチカチでしたよ。コンコンって硬かったです」と感想を吐露。三浦さんは上野のストレートな表現が恥ずかしかったのか、顔を真っ赤にしていたものだ。
「19年に行われた映画『アイネクライネナハトムジーク』の公開記念舞台挨拶でも、三浦さんが大照れするシーンがありました。共演した事務所の後輩女優・恒松祐里は『実は、三浦さんのお顔がすごく好きで』とまさかの告白をしたのです。三浦さんは『初めて聞いた』と照れ笑いしながらも『顔以外はなんとも思ってないのかな?』とジョークを交えて返すと、恒松は『性格も好きです』と大絶賛していました」(芸能記者)
素直な感情が顔に出てしまう三浦さんが、みんな好きだったに違いない。
(石田英明)