ロバートの秋山竜次が小さな町を全力でプロデュースする新感覚オーディション番組「緊急!町民オーディション」(NHK)をご存じだろうか。昨年9月に「秋山ロケの地図」(テレビ東京)が終わってしまったことを嘆いていたら、「これがテレ東とNHKの差なのか」と納得してしまう、似て非なる番組が3月31日からスタート。秋山がのびのびと独自の世界観を追求している。
「見どころはたくさんあるのに知名度が低く、人がやってこない」と悩む小さな町で、秋山による「町民オーディション」を開催。選出した個性豊かな町民を起用した町のPR動画「まちブイ」を制作し、それを紹介する番組だ。
5月10日放送の「土スタ」(NHK)にゲスト出演した秋山は、この番組のPRとともに「町ブラ好き」であることや「町民オーディション」のこだわりとして、緊張感を演出できる照明、長机、審査員の中に外国人がいることなどを明かした。
しかしこの日の「土スタ」では、昨年放送されたNHK大河ドラマ「光る君へ」で藤原実資を演じたことをきっかけに、NHK無認可大河劇場「はば姫」を自作してYouTubeで配信すると語ったことだろう。
この日、VTR出演した「光る君へ」で共演した上地雄輔は、秋山と食事に行った帰りに、車のトランクの中から「お手製烏帽子」を被って見せてきたと明かした。このお手製烏帽子を被った秋山の姿は、上地が3月10日、自身のインスタグラムで写真を公開している。正面から見ると真っ黒に見える烏帽子だが、烏帽子の後部で高くそびえている「巾子(こじ)」は、後ろから見ると何やら「柄」が見えており、秋山によると「スケッチブックの背表紙」で作ったからその柄が見えているとのこと。黒いハットのつばをぐるりと1周すべてを切り取り、頭を入れる部分だけにして、その上にスケッチブックの背表紙で作った巾子を付けた「お手製烏帽子」を1つ見ただけで、「自作」していることがとてもよくわかったから、おそらく自作「はば姫」の完成には時間を要すると思われる。
早く「はば姫」を見たい気持ちと、秋山が気の済むまで「はば姫」を作り込んでほしい気持ちがせめぎ合って仕方ない。
(森山いま)