11月4日に放送された「水曜日のダウンタウン」(TBS系)の親子ドッキリ企画に対し、不快感を示す言葉がSNS上に続出している。
毎週のように斬新かつ過激なドッキリ企画を敢行することでも知られる同番組。この日は、「お色気ドッキリのターゲットがもしも父親だったら…禁断の“逆お色気ドッキリ”検証」と題した逆ドッキリを放送。胸元を強調した薄着のファッションに身を包んだ仕掛け人の女性がターゲットの男性を誘うような艶やかなポーズを取るのだが、実はそのターゲットの男性が実の父親だと気付いたら、どんなリアクションを取るかを楽しむという趣旨だ。
女性の仕掛け人は事前にターゲットが自分の父親であることは一切知らされず、バストを強調している最中に気付くパターンもあった。そんな中、4人目にこの逆ドッキリに挑んだタレントの遠藤有栖はターゲットの男性が父親であることを知ると、途端に顔色が変わり、パニック状態に。「ハァハァハァ」と過呼吸のような症状も見られ、困惑したような振る舞いを見せると、コーナー司会を務めたアルコ&ピースは「ヤバイ人じゃん」と爆笑。「なんでお父さんがいるんですか?」という遠藤からのイヤホン越しのヘルプも無視し、番組側もそんな彼女を「変質者状態」とのテロップで冷やかしていた。
「これまでになかった斬新な切り口からの攻めた逆ドッキリではありましたが、実の父親相手に胸を強調するようなポーズを取らせ、パニックに陥る女性を皆が笑い合うという構図には非難の声が殺到。『水曜日のダウンタウン、不快すぎて嫌だった』『水ダウ酷すぎ…最後の子、過呼吸になってたやん』『過呼吸になってる子を面白おかしく変質者とか言って笑ってるのほんとに引いた。胸糞悪い』などの反応がSNSに続出し、企画内容やパニックに陥った女性への対応について批判が多かったですね」(テレビ誌ライター)
VTRが終わると、スタジオゲストのナジャ・グランディーバは「娘の気持ちを考えると結構泣けますよ」と父と娘の絆を垣間見ることもできたと擁護。この意見に、娘を持つダウンタウン・松本人志も「そうなのよ。俺もちょっと、なんか、必ずしもダメとは思わなかったな」と同調した。
スタジオの出演者一同は、娘がお色気の仕事をこなすことに抱く父親への罪悪感や、そんな娘のドッキリ企画にひと役買おうとターゲット役で協力してくれた父親の献身に着目。そこから感動の要素を見出そうとしていたが、さすがに過呼吸になった際にはすぐに救いの手を差し伸べるべきではないだろうか。
(木村慎吾)