タレントのIKKOが7月18日放送の「アッコにおまかせ!」(TBS系)に生出演し、ミュージシャン・小山田圭吾による過去の“イジメ自慢”について言及した。
小山田は東京五輪開会式の制作メンバーに作曲家として名を連ねるも、過去に音楽誌のインタビューで障がい者へのイジメ行為を打ち明けており、その悪質な内容が蒸し返されて炎上。16日にはツイッター上に長文の謝罪文を掲載し、「多くの方々を大変不快なお気持ちにさせることとなり、誠に申し訳ございません」とした。また、「学生当時、私が傷付けてしまったご本人に対しましては、大変今更ではありますが、連絡を取れる手段を探し、受け入れてもらえるのであれば、直接謝罪をしたいと思っております」と当事者に直接許しを請う意向も表明している。
IKKOはこの小山田の意向について、「アタシだったら昔のことを思い出してしまうから、そういうことはしてほしくない」と声を震わせながら直接の謝罪という考えに反論。また、「通常のイジメじゃなくて、何回もラジオなどで武勇伝みたいに言っている。それを知らなかったってあり得ないと思うんです。障がいを持っている人たちにそんなことできるのかと、ホントに涙しかないです」と以前よりイジメ自慢を繰り返してきたという小山田のモラルに怒り、そうした背景を知らずに抜擢した五輪の運営に対する不信感も強めた。
「可能であれば、40年近く前のイジメ行為を被害者本人に謝罪したいと語った小山田ですが、IKKOは“思い出してしまうリスクがある”という被害者の観点からそれを疑問視。IKKO自身も学生時代にイジメの被害を受けており、2017年11月21日放送の『ビビット』(TBS)では、小学生の頃に『汚い物を見られているような感覚』だったと告白。中性的な雰囲気だったことを揶揄されたこともあり、『男か女かわかんねぇし』と陰口を言われていたと明かしています。
そうした過去を持つIKKOだからこそ、小山田の直接謝罪の意向が自らの罪悪感を解消するためのものに過ぎず、被害者にとっては逆効果につながり得ると想像できたのでしょう。ネットでもこのIKKOの見解に対し、『これは本当にそう思う。やられた方は必死に過去と戦っている。謝罪なんて単なる自己保身』『IKKOさんのように思い出してしまうからやめてほしいという意見もあれば、きちんと謝罪しろという意見もあると思う。どのみち批判されるだろうけど、その原因を作ったのは自分』『IKKOさんが声を震わせて言っていたことに私も同感です。私もいじめられた経験があるからわかるのですが、過去のことには触れられたくないのです』などと様々な声が寄せられています」(テレビ誌ライター)
加害者の都合による謝罪の意向に異議を唱えたIKKO。辛い過去が再びフラッシュバックし、小山田からイジメを受けたかつての被害者にも同じ体験をしてほしくないとの強い思いがあったのかもしれない。
(木村慎吾)