小栗旬主演ドラマ「日本沈没‐希望のひと‐」(TBS系)の第3話が10月24日に放送され、平均視聴率は先週に続き15.7%と好成績をキープした。
今話では、田所博士(香川照之)が「関東沈没が1年以内に始まる」と分析。この報告を総理官邸で聞いた天海(小栗旬)は、対策の緊急性を強く訴え、関東圏の人々を1日も早く避難させるよう提言する。
しかし、東山総理(仲村トオル)はすぐには決断をためらう。里城副総理(石橋蓮司)は田所を詐欺学者と決めつけ、耳を貸そうともしない姿勢を貫いていたが、財界の大物にはこの機密情報を流していた。
この展開に視聴者からは「重大な決断というのは、政治の世界では特に英断が必要なことを思い知らされる今回の話だった」「里城大臣のような人間が国民を殺すのだろうな。情報は漏らすしろくな人間ではない」「迫り来る南海トラフ沖地震や東京直下型地震が起きた時、天海のような行動を取れる官僚、政治家が一体どれだけいるかを考えたら、甚だ怪しくなってくる」などの感想がネット上に書き込まれており、現実とリンクさせながら観ている視聴者が少なからずいるようだ。
「第4話は、放送予定だった31日が衆議院議員総選挙開票日のため順延になりました。同ドラマは、日本に危機が迫ってきた時に、誰がどう動くか。それが国民にどんな影響を与えるかがテーマです。このようなドラマが投票率に何らかの影響を及ぼすのか、興味深いですね。偶然でしょうが、芸能人14人による選挙での投票を呼び掛ける、市民による自主制作プロジェクトのCMに、小栗旬も名を連ねています」(文化部記者)
1週休みを「待てない」と嘆く向きもあるが、自身の1票を投じることによって日本の未来を考える日にしてみるのもいいだろう。