夏の風物詩である「24時間テレビ45」(日本テレビ系/8月27日~28日)が近づいてきた。今年のメインパーソナリティは、昨年4月に開設されたYouTubeチャンネル「ジャにのちゃんねるチャンネル」のメンバーである二宮和也(嵐)、中丸雄一(KAT-TUN)、山田涼介(Hey! Say! JUMP)、菊池風磨(Sexy Zone)。SNS発ユニットが国民的長寿生放送の看板を背負うのは、45年の歴史で初だ。
チャンネルの開設以降、常に主演作を撮影するほど大忙しなのは山田。およそ1年半で、ドラマは「俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?」(テレビ朝日系)と「親愛なる僕へ殺意をこめて」(フジテレビ系/10月スタート予定〉。映画は「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー」「鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成」「燃えよ剣」「大怪獣のあとしまつ」の4本におよび、加えてグループの民放番組で週2のレギュラーを抱えている。JUMPとしても不動のセンターをキープしている。
そんな山田は6度も“CDデビュー”しているから驚きだ。
10人組グループだったHey! Say! JUMPは、07年11月に「Ultra Music Power」でメジャーデビュー。しかし、同年8月に山田、知念侑李、中島裕翔、有岡大貴、高木雄也によるJUMP内ユニット「Hey! Say! 7」が、CD「Hey! Say!」でデビューしている。“本家”より先に初のCDをリリースしたことに、当時から本末転倒を指摘する声があった。
09年以降、JUMPはさらに混迷した。「中山優馬 w/B.I.Shadow」に、JUMPの山田と知念が参加。中山(N)、山田(Y)、知念(C)の頭文字を取った「NYC」が合体したことで、新たに7人組ユニット「NYC boys」が誕生。フジテレビ系「女子バレーボール ワールドグランプリ2009」のスペシャルサポーターを務めた。同年7月にリリースされた「悪魔な恋」(中山優馬 w/B.I.Shadow)との両A面シングル「NYC」でメジャーデビューすると、同年大みそかの「NHK紅白歌合戦」に初出場してしまった。
JUMPより先に「紅白」出場を決めたNYC boysは翌10年、「NYC」に改称。「勇気100%」でメジャーデビューすると、3年連続で「紅白」出場を決める“珍事”。この頃、錦戸亮がNEWSと関ジャニ∞を掛け持ちしていたように、山田と知念も2つのグループに所属していた。
「掛け持ちや期間限定ユニットはジャニーズの慣例ですが、山田はそこでとどまりませんでした。13年に主演ドラマ『金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件』(日テレ系)の主題歌『ミステリーヴァージン』でソロデビュー。15年公開の主演映画『暗殺教室』の登場キャラでユニット『せんせーションズ』を結成して、DVDシングル『殺せんせーションズ』をリリースしています」(音楽誌ライター)
「Hey! Say! JUMP」から「山田涼介」までの計6名義でデビュー。さすがに、ジャニーズ最多か。
(北村ともこ)