マスクの着用が自由意志となってコロナ禍も収束しつつある中、お花見や新歓イベントなどで会食の機会も増えているようです。とはいえ、いまだ9割の人が必要に応じて会食時にマスクを着けていることが、ユーグレナ社が2023年3月20~21日に20~60代の働く男女1,000人を対象に実施した調査で判明しました。
しかし、同調査では「そもそも会食に行かない」「参加しても早めに帰る」「うがいや手洗いは行う」など何らかの物理的な感染防止策を講じていている人の86.5%が、「日頃からの免疫対策はしていない」とも回答していました。
長いコロナ禍の生活に慣れてしまったのか、多くの人の意識はまだ完全な“終息”とはなっていないどこか歪なこの状況ですが、日常からの免疫対策はコロナに限らず大切なことです。そこで、食生活でできる免疫対策を紹介していきましょう。管理栄養士のShieさんは、食生活でのポイントを次のように話します。
■たんぱく質を不足なく摂取する
免疫細胞やその機能もたんぱく質がないとうまく働かないため、たんぱく質を不足なく摂取することが重要なんだとか。牛乳・肉・魚・卵などの必須アミノ酸を多く含む動物性のたんぱく質や、豆腐や小麦、米などの植物性たんぱく質をバランスよく摂取するとよいそうです。
■栄養はバランスよく摂取する
「たんぱく質を摂りましょう」とはいっても栄養はバランスよく摂取しなければ意味がなく、数々の栄養素は他の栄養素と相互連携して働くので、一つの栄養素ばかり摂取しても各栄養素は最高のパフォーマンスを発揮できないそうです。そもそも「バランスなんてどう取ればいいのかよく分からない……」という人は、59種類もの栄養素を含むスーパーフード、ユーグレナを普段の食事にプラスするのがオススメで、パウダータイプのものなどをミルクや豆乳で割ったり、味噌汁や調味料に混ぜたりして飲むと習慣化しやすいそうですよ。
■腸活も大事
腸内に備わる腸管免疫のシステムを正常にする“腸活”もオススメで、とくに善玉菌を摂取して、善玉菌が増えるような環境を作ることが重要なんだとか。そのためには、ヨーグルトやキムチ、納豆、チーズなどの善玉菌を含む発酵食品、オリゴ糖や食物繊維などの腸内の善玉菌のエサとなり善玉菌を増やしてくれる働きを持つ野菜や豆類、果物などを取るのがよく、ヨーグルトには前述のユーグレナを混ぜることで菌がより活性化するそうです。
また、善玉菌の中でも今注目されているのが「酪酸菌」。免疫や代謝に対する働きが明らかになってきていて、食品ではぬか漬けなどに多いそう。酪酸菌は腸内にも存在するため、エサとなる食物繊維を摂るのもいいようです。
筆者が独自に調査したところ、最近では、酪酸菌と腸内環境の改善と高めのBMIの低下をサポートする機能のある、HMPAという成分を含むサプリメントがヒットしているようです。こうしたサプリメントを取り入れてみるのもよさそうですね。
これからは、マスクを外しても安心して会食ができるようにしたいものです。そのためにも、しっかり免疫対策を意識した食生活を習慣化させてくださいね。