大みそかに放送される「第74回NHK紅白歌合戦」の出場歌手が11月13日に発表されたが、女優で歌手の伊藤蘭の出場が、ネット上で様々な波紋を呼んでいる。
伊藤は1973年にレコードデビューし、人気絶頂となった78年に突如解散を発表した3人組アイドルグループ・キャンディーズの1人。解散後は女優として活動してきたが、2019年にソロ歌手デビューし、以降は計3枚のオリジナルアルバムを発売し、コンサート活動も積極的に行ってきた。紅白はキャンディーズとして出場した1977年以来で、実に46年ぶり。ソロとしては初となる。
「伊藤が選出されたのは、キャンディーズ結成から50周年という節目の年だからでしょう。同時に、初出場歌手を選出する際に毎年のように言われてきた『高齢視聴者切り捨て』という批判をかわす意味もあるのでは。さらに伊藤は現在、NHK朝ドラ『ブギウギ』で主演を務めている女優の趣里の母親です。趣里は今回、出場歌手として名前は挙がってはいませんが、企画枠で朝ドラの主題歌『ハッピー☆ブギ』や主人公のモデルである往年の人気歌手・笠置シヅ子の歌を歌うのではないかともっぱらです。伊藤と趣里はまだ共演したことがないので、NHKとしても初の母娘コラボとなる絶好のタイミング。本来、歌手でない趣里にとっても、伊藤がそばにいれば心強いでしょう。ただし、昨年の紅白では工藤静香がフルート奏者で長女のCocomiと共演し、話題になったもののアーティストとしてそこまで実績のないCocomiを出演させることの“ゴリ押し”感に『親の七光り』などといった批判もありました」(芸能記者)
ネット上でも母娘共演の可能性について「娘の趣里さんが朝ドラで人気を博しているし、親子で共演することがあまりないのなら、またとない機会なのではないか。粋な演出だと思う」「母娘共演は、お二人の今のポジションを尊重して、うざったくならないような演出をお願いしたいです」「個人的にはせっかく趣里さんが七光りを感じさせずにここまで来たのですし、まだドラマも年末の時点で半分残しているのですから、あえて紅白の場で親子共演しなくてもよいかなと思いました」など、賛否も含めてさまざまな声が上がっている。
趣里の出演、さらに母娘共演は実現するのだろうか。
(柏原廉)