【ブギウギ】母の死からの戦争で視聴率がますます低迷か…「あまちゃん」との大きな違いとは

 朝からこんな暗い話は観たくない。そんな視聴者も少なくないようだ。

 11月27日放送のNHK連続テレビ小説「ブギウギ」第41回では時代が昭和15年の夏へと進み、ヒロインの福来スズ子(趣里)が所属する梅丸楽劇団にも戦争の影が訪れつつあった。

 当時はすでに日中戦争に突入しており、同年7月には「ぜいたく禁止令」(奢侈品等製造販売制限規則)が施行。「ぜいたくは敵だ」のスローガンが叫ばれ、作中でスズ子の派手なダンスやつけまつげが禁止されたのも、史実の通りだ。

「本作はブギの女王こと笠置シヅ子の生涯をなぞらった作品であり、スズ子の舞台が警察に止められたのも笠置のエピソードを再現したものです。とはいえ視聴者にとって今日の物語は気が滅入るばかり。先週には母親のツヤ(水川あさみ)が亡くなり、弟の六郎(黒崎煌代)は出征と暗い話が続いており、朝から気分が落ち込むと不満の声が高まっています」(テレビ誌ライター)

 視聴率も前々週の第35回ではシリーズ最高の17.0%をマークしていたが、週明けの第36回には14.8%へと急落。週間平均視聴率も1%近く落ち込んでいた。母ツヤの死というお涙頂戴路線ではもはや、視聴率を稼ぐには至らないようだ。

 ここであらためて注目したいのが、9月まで再放送されていた2013年の朝ドラ「あまちゃん」である。本放送当時には“あまちゃん現象”と呼ばれるほどの盛り上がりを見せ、10年ぶりの再放送でも視聴者の反響は大きかったもの。各メディアでもまるで現在放送中の朝ドラさながらに「あまちゃん」の記事が大きなPVを集めていた。

 その「あまちゃん」には、「ブギウギ」と大きく異なるポイントがあるという。それはブギウギのみならず、多くの朝ドラとも一線を画す要素だというのである。

「『あまちゃん』では誰一人として亡くなっていないのです(※)。脳の病気で倒れた夏ばっぱ(宮本信子)にしろ、震災被害に遭った大吉(杉本哲太)やユイ(橋本愛)にしろ、命を落とすことなく最終回まで視聴者を楽しませてくれました。この事実は、人が亡くなる場面を描かずとも視聴者を惹きつけられることを表しているのではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)

※回想シーンまで含めれば、眼鏡会計ババアこと長内かつ枝(木野花)の息子が海で亡くなっている。

 それに対してここ最近の朝ドラを思い返せば、前作の「らんまん」では物語の序盤で主人公の母親・ヒサ(広末涼子)が病没。2作前の「舞いあがれ!」ではヒロインの父親・浩太(高橋克典)が心筋梗塞で亡くなり、3作前の「ちむどんどん」でもヒロインの父親・賢三(大森南朋)が心臓発作で急逝していた。どうやら朝ドラでは主人公の近親者が亡くなることが必須のエピソードとなっているかのようだ。

 今期の「ブギウギ」でも母親のツヤに加え、梅丸少女歌劇団の娘役スターだった大和礼子(蒼井優)が、出産後に病死。モデルとなった人物の人生をなぞらっているとはいえ、視聴者にとってはあまりにも唐突な話であり、「なんで!?」と面食らった人も少なくなかったのである。

「朝ドラはそろそろ『人の死でお涙頂戴』という定番路線からの脱却が必要ではないでしょうか。SNSのおかげで幅広い年齢層の視聴者を獲得できている一方で、従来のメイン層である中高齢の女性とは異なり、人が亡くなるエピソードを敬遠する向きも増えています。すでに10年前に『あまちゃん』がその方向性を示していたのに、同作が変わり種の作品と受け止められているのであれば、実に残念なことです」(前出・テレビ誌ライター)

 今後も「ブギウギ」では、スズ子の交際相手が亡くなるエピソードが待っているはず。第1回でスズ子が幼子をあやしている場面があったのを覚えている視聴者も多く、その父親を巡る物語が展開されるに違いない。その際に視聴率は果たして上向くのか。観る側としてもなんとも気になるところではないだろうか。

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