「妙齢の女性にかける、そんな粋な言葉があったとは…」
男性視聴者をこう唸らせたのは、野球解説者・大久保博元氏のYouTubeチャンネル「デーブ大久保チャンネル」に出演したスポーツキャスター・出光ケイが明かしたエピソードだ。
出光はスポーツニュース番組「JNNスポーツチャンネル」(TBS系)に「日本初の女性スポーツキャスター」のうたい文句で1986年に起用され、以来お茶の間の人気者に。その出光が三十路に差し掛かった頃、近鉄(現・オリックスバファローズ)のサイパンキャンプに同行。当時の指揮官は、後にオリックスを日本一に導いた名将・仰木彬監督だった。
練習を終えると、夜はホテルで会食となる。ダンスホールでは酔いが進み、三十路間近の出光を「ミソクサイ、ミソクサイ」とイジる選手もいたという。出光が明かした。
「その時、仰木さんがなんておっしゃったかっていったらね、ここで普通の人だったら『女は30からですよ』って言うでしょ。違うの。『ケイさん、女は40からだ』って。もう上手の上手すぎちゃってね、生涯現役ミスターダンディみたいな感じですよね。40歳になる日、今でも覚えてますよ。(その言葉が)ズシンってきたの」
仰木監督は、現役時代からプレイボーイと評判だった。西武、巨人、オリックスを渡り歩いた清原和博氏は、自著の中で「朝飯のお茶代わりにビールを飲むような人」と記している。
選手を乗せる魔法の言葉のほかに、女性を喜ばせる口説き文句にも「仰木流」があったようだ。
(所ひで/YouTubeライター)