昨年12月に報じられた芸能関係者の女性との「9000万円示談トラブル」により芸能界引退を強いられた元SMAPの中居正広氏。
1月23日、自身の公式サイトで引退を報告した中居氏はトラブルについて「全責任は私個人にあります」と綴り「37年間、ありがとうございました。さようなら…」と別れを告げた。
中居氏が表舞台から姿を消しても騒動は収まらず、トラブル相手の女性を中居氏に引き合わせたとされる「上納疑惑」によりフジテレビに批判が集中。1月27日に同局が行った10時間半に及ぶ会見は一部の記者から怒号が飛び交う事態となった。
テレビ関係者が語る。
「フジテレビの番組からスポンサーが一斉に降りたことで、CMはACジャパンのものばかり。減収は数百億円規模に膨らむ可能性があると報じられている。4月9日に放送予定だった『FNS歌謡祭』は中止が決定し、今年の『27時間テレビ』の放送も絶望的だと言われています。今回の『上納疑惑』を率先して報じてきた『週刊文春』が、トラブル当日に被害女性の『X子さん』を誘ったのはフジの幹部ではなく中居氏本人だったと1月28日に訂正したものの、いまだフジへの逆風が吹き続けている状態です」
こうした中、超有名漫画家が“SNS世論”とは真逆の持論を展開。大きな反響を呼んでいる。
2月4日に「中居くんの人権はキャンセルされた」と題した文章をメディアプラットフォーム「note」に公開したのが「おぼっちゃまくん」「東大一直線」「戦争論」などのヒット作で知られる漫画家・小林よしのり氏だ。
「小林氏は中居氏とX子さん、フジテレビを巡る問題について、これまでの流れを振り返り、中居氏やフジテレビに対する世間の反応を『ウソ話』に踊らされた『キャンセルカルチャー』であるとnoteで批判。また自身のブログでは『全ては「人権」がテコになって、プチ革命で、大衆の欲求不満を消化してるだけ』と喝破している。このnoteについても、有料ながら『驚異的に売れている』と大反響であることを明かしています」(前出・テレビ関係者)
議論の深まりが求められている。
(塚原真弓)