映画「さいはてにて-やさしい香りと待ちながら-」で、奥能登の焙煎珈琲店の店主を演じた女優の永作博美さん。なんと、この撮影をきっかけに、映画の珈琲店をモチーフにしたカフェ「ヨダか珈琲」をプロデュース。どうやら永作さん、一家言もつほどのコーヒー通のようですね。
同店では映画のモデルとなった「二三味(にざみ)珈琲」という石川県の有名な喫茶店のコーヒー豆を使用しているそうですが、永作さんは役作りのため、二三味珈琲の店主直伝で豆に合ったベストなドリップ技術をマスターし、自ら淹れられるようになったそうです。
コーヒー豆専門店を営む焙煎アーティスト・島規之さんによれば、美味しいコーヒーを淹れるため、焙煎後に欠点豆や不良豆を確認して除去するハンドピックという作業を欠かさないのだそう。豆を一つひとつチェックする地味な作業ができるのは、コーヒーマンとしての愛だとか。
映画を通じてハンドドリップの技術を習得した永作さんも、コーヒーに大事なのは「愛」だといいます。撮影時の修行中、指導の先生に味の違いを尋ねたところ、「愛が足りない」と言われたそうです。
コーヒーの美味しさを決めるのは、技術はもちろん、それぞれの工程でどれだけ愛を注入しているかどうかが重要といえそうですね。永作さんのコーヒーへのこだわり、ぜひともお手本にしてはどうでしょうか。