芸能界は二世タレント真っ盛り。高橋真麻のように両親の名前を上手に利用しながら活躍するジュニアもいれば、清水良太郎のように親の顔に泥を塗る二世も珍しくない。
そして、ジャニーズで唯一の二世代ジャニーズタレントがHey!Say!JUMPの岡本圭人だ。父はジャニーズ初の本格派ロックバンドだった「男闘呼組」の岡本健一。その最強のパパコネクションを生かして、圭人は「留学生Jr.」という前例のない形でジャニーズ入りを果たしている。
「圭人は9歳から14歳までイギリスで過ごしていました。単身で留学していたんです。帰国するたび、父に連れられてジャニーズの舞台を観るうちに憧れが強くなったそうです。2006年の『滝沢演舞城』を観たあと、『僕もジャニーズに入りたい』とお父さんに初めて打ち明けました」(アイドル誌編集者)
父の後ろ盾があったからというわけではないが、圭人はスピード出世を遂げた。入所からわずか1週間でコンサートのステージに立ったのだ。そのため彼をやっかむ声もあったという。
「後にHey!Say!JUMPのメンバーとなる面々は圭人を快く思っていなかったと聞きます。とくに高木雄也は、『なんだ、コイツ…』と心のなかで思っていたとか。でも、口に出すことはタブーでした。なぜなら、圭人をレッスン場やコンサート会場に連れてきていたのは、いつも父の健一。夏休みなど休みの時だけJr.活動をしている彼を、先輩Jr.もただ見過ごすしかできなかったそうです」(前出・アイドル誌編集者)
このときの圭人の口癖は、「お父さんにチクってやる!」。10年経った今では笑い話となったが、当時は本気でムカついたJr.がいたとか。そんなJUMPも今年がデビュー10周年。圭人に向けられた妬みは、さすがに消えた‥‥か?
(北村ともこ)