いい意味でも悪い意味でも、ほとんど影響はなかった?
グラドルとの3時間不貞疑惑をスクープされたタレントの板尾創路。ホテルで映画とバラエティを見ていたと“一線越え”は否定しつつ大筋で報道内容を認めたが、意外にもネット上の反応は、軽い失笑ネタにされるほどで誰も深刻に受け止めていないようだ。この実情に「意外な事実があぶり出された」と、スポーツ紙芸能担当記者が苦笑いする。
「実はこのタイミングでスクープされたことで、マスコミの多くは板尾が監督した23日公開の映画『火花』に何らかの影響が出るのではと予想していました。ところが、世間からは不貞相手のグラドルのルックスや、『また芸人の火遊びネタか‥‥』などのあきれ声は聞こえるものの、『火花』に言及するコメントがほとんどなかった。それもそのはず、世間の多くが『火花』の監督が板尾であることを認識していなかったんです」
言われてみると、映画「火花」はピース又吉直樹の大ベストセラーの映画化で、人気俳優の菅田将暉、桐谷健太のW主演という宣伝は耳にするが、だれがメガホンを取ったか気にしている人はほぼ皆無だった。実際に「火花」についての声を拾ってみると、「板尾さん自体が何の人かよくわからない」(女子高校生)、「不貞のニュースで初めて(『火花』の監督だと)知りました」(30代OL)、「えっ、映画監督なんてやってたの?」(40代主婦)など、本当に知らなかったという人ばかり。なかには「(北野)たけしさんかと思ってました」(20代OL)という勘違いまであった。一方で「『火花』は小説が好きだから観ます。板尾さんが監督だとかはとりあえずどうでもいいです」(大学生)など、不貞の悪影響もさほどなさそう。
渾身の(?)スキャンダルが監督作の宣伝にもならず、足も引っ張らず。21日から始まったシネコンの座席予約状況もぼちぼちで、可もなく不可もなくといったところ。いろんな意味で少し寂しく感じるのは、メディア側の意地の悪さでしょうか。
(塚田ちひろ)