昨年はデビュー20周年を迎えながらも、堂本剛が左耳の突発性難聴を発症したため、記念ライブや番組のキャンセルが相次いだKinKi Kids。特に無念だったのは、7月15&16日に行われた神奈川・横浜スタジアムでの記念ライブだろう。剛が映像生出演という応急処置が取られたからだ。
同スタジアムはKinKiと相性が悪いのか、以前も“大惨事”に見舞われたことがある。事情に詳しいアイドル雑誌の編集者が振り返る。
「2000年9月16日に開催された『KinKi Kids Selection Stadium tour King of Summer 2000』でのことです。この日は開場前からどしゃ降りの悪天候。開演時間が近づいても雨は止まず、モニターの一部が故障しました。この悪環境の中、開始予定時刻から10分遅れてライブがスタートしたんですが、雨は強まるばかり。光一は『今日はみんなで同じ雨に打たれようぜ』と、剛は『今日はみんなで風邪引いちゃおうぜ』と盛り上げました」
だが、堂本光一が『Falling』を熱唱する中、上空で雷鳴が聞こえ、さらにはMCの途中で堂本剛のマイクが切れた。ついにスタッフから「雨と雷で大変危険な状態」という理由で中止が告げられたのだ。
「ファンのことを想って、剛は『Purity』、光一は『永遠の日々…』、2人で『夏の王様』を熱唱。ラストは規制退場で帰るファンを2人がステージから見送りました。ビッグイベントであったはずのスタジアムライブは、1時間足らずで強制終了。落雷の可能性もあっただけに致し方ないことですが、今では逆に伝説のライブとして語り継がれています」(前出・アイドル誌編集者)
次に2人が横浜スタジアムのステージに立つ時には、どんなことが待ち受けているのだろうか。
(北村ともこ)