幼児向け番組「おかあさんといっしょ」(NHK Eテレ)にて08~17年の長きにわたって“うたのおにいさん”を務めてきた横山だいすけ。番組卒業後はミュージカルなどで活躍している横山が、「映画 おかあさんといっしょ はじめての大冒険」(9月7日公開)に声優として出演することが分かった。映画では同番組で放送中の人形劇「ガラピコぷ~」をアニメ化し、横山はロボットのガラピコ役を担当するという。
さわかなルックスに加えて、変顔なども果敢にこなすバラエティ力、そして国立音楽大学出身の歌唱力で、世のママたちを虜にしてきた横山だけに、今回の映画出演にはママたちが沸き立つかと思いきや、意外にもブーイングもあがっているというのだ。子育て中の女性誌ライターが耳打ちする。
「ママたちから聞こえてくるのは『なぜ「ガラピコぷ~」なの!?』という不満の声。というのも横山が卒業する1年前に始まった人形劇の『ガラピコぷ~』が、前作の『ポコポッテイト』に比べると圧倒的に不人気なのです。親の目から見ても、わがままなキャラクターによるドタバタ劇に過ぎない『ガラピコぷ~』はあまり子供に見せたくない内容。そして子供たちにとってもハリケーンウサギのチョロミーやロボットのガラピコといったキャラクターは親しみが持てないらしく、ぬいぐるみなどのグッズを持っている子はほとんど見かけません。それに比べて前作ではムテ吉、ミーニャ、メーコブらの主人公が大人気で、ベビーカーに彼らのぬいぐるみが結びつけてある光景はおなじみでした」
とはいえ、横山が現在放送中の人形劇に参加したくらいで、ブーイングが飛び出るものなのだろうか。
「ブーイングの対象は横山本人ではなく、むしろ彼を起用したNHK側に送られているようです。横山は昨年7月期のドラマ『警視庁いきもの係』(フジテレビ系)に出演したり、この4月からは『news every.』(日本テレビ系)でマンスリーキャスターを務めるなど民放での活躍も増えています。その彼を『ガラピコぷ~』のテコ入れ映画に担ぎ出すなど、まるで恩返しを迫っているかのようだというのです。横山は4月から教養バラエティ番組『すイエんサー』(Eテレ)のMCも務めており、古巣にも十分に貢献していますから、今回のような役回りで便利屋扱いするのはいかがなものかということでしょう」(前出・女性誌ライター)
ファンとしては横山がさらに活躍できる映画の登場に期待したいところだろう。
(白根麻子)