「やる気が出ない」「イライラする」「肩こりがひどい」「風邪をひきやすい」「だるい」「寝つきが悪い」「頭痛の頻度が上がる」といった症状、実はこれ「冬バテ」でもあるのです。
医学博士で健康科学アドバイザーの福田千晶さんによると、冬バテは寒さと多忙などによるストレスが招くのだとか。体内のバランスを保つ自律神経が乱れ、心身を“活動”に導く緊張・興奮の神経である「交感神経」ばかりが優位になり、心身を“休”に導くリラックの神経である「副交感神経」があまり優位にならないことが原因だといいます。
つまり、冬は疲れが抜けにくく、疲れやすい状態が続きやすいということ。とくに年末年始などは気ぜわしさも相まって、なかなかリラックスできませんよね。福田さんいわく、冬バテから身を守り、交感神経に偏り気味の自律神経のバランスを整えるには、意識的に副交感神経の働きを高めてあげることが大切なんだとか。そのために、次の5つを習慣にするといいそうです。
■体を温める
お風呂では、体がじんわり温まるまで、しっかり湯船につかりましょう。38~40℃の温度設定がいいそうです。
■呼吸と姿勢を意識する
ゆっくり大きく呼吸をすることで、猫背も伸びて血流がよくなります。
■急に体を冷やさない
外出時も厚着・マフラーなどの工夫で、急激に体を冷やさないようにしましょう。
■室内でできる運動を
スクワットや太極拳など、ゆっくりとしたペースで運動を続けると、副交感神経が優位になっていくそうです。
■食事は規則正しく、バランスよく
1日3食、エネルギー源となる食事を大切にしましょう。抗酸化成分(=老化抑制成分)が豊富な、玄米やごま、きのこ類、緑黄色野菜、海藻類を積極的に取るといいそうです。
一つひとつは、意識さえできれば今日から始められるものですね。忙しい年末年始を過ごしたからこそ、呼吸を整え、体を温めながらエネルギーいっぱいに冬の気だるさを吹き飛ばし、元気に仕事ができる状態で新しい年をスタートさせたいものですね。
(Nao Kiyota)