真犯人はSNS!?親目線では納得できなかった「3年A組」の結末

 ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)が3月10日に最終回を迎え、主人公の美術教師・柊一颯(菅田将暉)が命を懸けて訴えたメッセージが視聴者の心を打ったようだ。

 本作では水泳部のエースだった景山澪奈の飛び降り自死を軸に、教師と生徒らが心を通じ合わせる人間模様の細やかさも見どころに。そして最終回では、景山を死に追い込んだ真犯人が、SNS「マインドボイス」のユーザーらによる悪意のこもった書き込みだったことが明かされ、ネット社会の現代に一石を投じる作品となった。

 そんな主人公の訴えには現実世界のSNSでも「泣きそうになった」「まじ感動」「オレたちもLet’s thinkすべき」といった声が続出。今後はSNSの使い方を改めるべきだと心を新たにする視聴者も少なくなかったようだ。だがそんな感動のフィナーレに対して、大きな違和感を抱く人も少なくないという。子育て中の女性誌ライターが指摘する。

「柊先生(菅田)が命を懸けて問いかけたメッセージの大切さは理解できます。でも、自死を選んだ景山澪奈の親にとって、『真犯人はSNS』という言葉がどれほどの慰めになるというのでしょうか? 結局のところ、彼女を死に追いやる原因になったのは、カリスマ熱血教師の武智大和(田辺誠一)が作ったフェイク動画だったことは明らか。そのフェイク動画さえなければ、景山がSNSでドーピング疑惑をあげつらわれ、心を病むこともなかったはず。その張本人である武智が終盤、まるで自分の罪を赦されたかのように描かれたのは、子を持つ親としてはまったくもって納得がいきません」

 武智は自分の薦めた大学推薦を蹴られた腹いせに、事実無根のフェイク動画を作成し、景山を陥れていた。そして過去にも、同僚教師で柊の恋人でもあった相良文香(土村芳)を引きこもりに追い込んでいた。

 その武智は文香に対して「謝って済む問題じゃないことは分かっています。でも、ここから始めさせてください。本当に申し訳ありませんでした」と頭を下げ、それに対して文香は「顔を上げてください。もう大丈夫ですから。私は強く生きますから」と応えていたのである。

「文香が武智を赦したのは、彼女なりの想いがあってのことでしょう。しかし景山の親にしてみれば、いくら武智が頭を下げたところで愛する娘は帰ってきません。私がその立場だったら武智には極刑を望むでしょうし、それが叶わないなら自分の手で地獄に落としてやりたいと思うに違いありません。本作では『赦すこと』の大切さも描きたかったのかもしれませんが、身内を失うことの悲しみや痛みは、そう簡単に拭えるものではないはずです」(前出・女性誌ライター)

 この「3年A組」では、万人を納得させられる結末などないということも、あらためて描き出すことになったようだ。

(白根麻子)

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