ジャニーズタレントの98年入所組は、実に絢爛豪華だ。NEWS・増田貴久、KAT-TUNの亀梨和也と中丸雄一と上田竜也、Kis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔、A.B.C-Zの塚田僚一と五関晃一ほか。俳優の長谷川純、すでに退所している元KAT-TUNの田中聖と赤西仁もこの年代だ。
ちなみに彼らのなかで、もっとも長い下積み生活の末にようやくデビューにこぎ着けたのは五関。所属タレント史上最長で、入所からおよそ13年7カ月後の12年2月、ジャニーズ史上初のDVDデビューを果たしている。
下積み時代、同じ釜の飯を食べ、苦楽を共にした仲間たちといえば聞こえはいい。だが、同期でも許せないことも時にはある。キスマイ・藤ヶ谷は主演作「仮面ティーチャー」シリーズ(14年)で、塚田にガチギレ。以降は、距離を置いているという。アイドル誌の取材記者が振り返る。
「特別ドラマの放映と映画公開を祝したイベントが、この年の2月、高校生限定で行なわれました。その時の塚田の暴走に、藤ヶ谷が怒ったんです。まず、挨拶をすると、塚田の『集まれ~!』の号令で、共演者が藤ヶ谷を3回胴上げ。『イエーイ!』とテンション高めの塚田のハイタッチを無視した藤ヶ谷は、『今日のイベントを楽しみにしていたけど、塚田がぶち壊している』とご機嫌ななめ。『(今後のイベントでは塚田と)ぜひ一緒にしないでほしい』と、マジ顔で訴えました」
実は塚田の空気を読めなさ加減は、事務所内でも有名。マイペースで自分中心な言動が目立つが、本人に悪意はゼロ。メンバーもスルーが恒常化している。
そんな折り、藤ヶ谷に悪夢が再来した。同年翌3月、大ヒット御礼舞台あいさつで、塚田が再びヤラかしたのだ。
「出演者のSexy Zone・菊池風磨の19歳の誕生日が、サプライズで演出されたんです。ステージには『仮面ティーチャー』を模した大きなバースデーケーキが運ばれてきて、フォークを手にした藤ヶ谷が、菊池に『あ~ん』とした瞬間、背後から回ってきた塚田がパクリ。笑顔で『おいし~!』と叫びました。このときの藤ヶ谷は、共演者がドン引きするほど、不機嫌になりました」(前出・アイドル誌取材記者)
イベント終了後、明らかに怒っている藤ヶ谷とエレベーターで一緒になったのは、出演者のひとりだったKing & Prince・岸優太。偶然、前を通った塚田に向かって、「おまえ、仕事ナメんなよ」と吐くと同時に、エレベーターの扉が閉まったという。
爆売れ新人・キンプリの“天然リーダー”岸をも震え上がらせた藤ヶ谷。同期のよしみで、そろそろ塚田と和解してほしいものだ。
(北村ともこ)