中居正広の「おもちゃ」とされているのが笑福亭鶴瓶だ。大物落語家にして、俳優。11年には、主演映画「おとうと」で日本アカデミー賞優秀賞を受賞。以降は、俳優としても引く手あまた。今年11月1日に公開される最新主演映画「閉鎖病棟-それぞれの朝-」では、およそ7キロの減量に成功し、一流俳優としての真髄を見せている。
そんな鶴瓶は解散したSMAP全員と交流があった。今なお親しいのは、中居。東京に再進出した86年、テレビ朝日系「歌謡びんびんハウス」で司会を務めた際、ジャニーズJr.で14歳だった中居と初共演して以来の親友。現在は、日本テレビ系「ザ!世界仰天ニュース」で、ともに司会を務める。同番組の控室が発端となって、中居は鶴瓶にドッキリを仕掛けている。
「鶴瓶が控室で、以前『仰天』のスタッフさんたちと一緒に行った焼肉店に電話をかけて、『5日後に行きますわ』と予約を入れていたんです。なかなか予約が取れない高級店に、プロサッカー選手の岡崎慎司、兄弟漫才師のミキ、レギュラー司会を務めている『A-studio』(TBS系)のスタッフたちと食事に行くためです。おそらく、それを盗み聞きしていたんでしょう。当日、中居さんが突然、牛と鶏肉を持って店に現れたのです」(芸能関係者)
高級焼肉店で「鶏がないから」と持参した鶏肉を焼こうとした中居。鶴瓶は「あかんで!」と叱ったあと、「だいたいオマエ、呼んでへんのに、なに来とんねん」と説教したが、その場は大盛り上がり。鶴瓶が何度も「オマエ、帰れや!」を繰り返しても、中居のおしゃべりはとどまるところを知らず。最後まで居残り、貸し切りの個室をしっかり盛り上げたという。
「67歳の鶴瓶は、46歳の中居にナメられっぱなし。最近では、鶴瓶が履いているサンダルに白菜を忍ばせていたとか(笑)。鶴瓶も違和感を覚えながらも、2日ほど白菜に気づかなかったといいますから、2人はいいコンビです」(前出・芸能関係者)
「仰天」での鶴瓶は、中居におんぶに抱っこ。台本をまったく読まず、相棒に任せっきりだという。さかのぼれば2人は、07年の「第58回NHK紅白歌合戦」で、紅組司会が中居、白組司会が鶴瓶という史上初の男性タレント同士によるサプライズを実現させている。
そのときも、辞書のような台本をすべて頭に叩きこんだのは、中居だった。昭和、平成、令和をまたぐ2人の関係はこれからも続いていくことだろう。
(北村ともこ)