闇営業問題により謹慎処分を受けていたお笑いコンビ・レイザーラモンHGが8月24日、都内のルミネtheよしもとで舞台に復帰し、騒動を謝罪している。
「フォー!」の掛け声で知られるHGは、反社会的勢力への闇営業が発覚したメンバーの一人であり、およそ2カ月の謹慎を経てようやく念願のステージ復帰を果たすと、「はじめに、詐欺被害に遭われた方、その家族の方、関係者の方、不愉快な思いをさせて本当にすみませんでした」と謝罪。その後は相方のRGと共に漫才をスタートさせ、「ガリガリに痩せた」という上半身もお披露目した。
また、騒動が過熱する最中、謹慎の相方HGの分まで必死に芸人としての役割を全うしていたRGへの気遣いも見せ、相変わらずの“コンビ愛”が窺えるステージとなった。
「かつての一発屋芸人ブームの際には突出した人気を誇り、テレビで見ない日はないほどに活躍していたHG。当時のレイザーラモンとしてのコンビ間格差はあまりにも大きく、現在のようにトレンドネタのモノマネや“あるあるネタ”を披露していなかったRGは真剣に悩み、たびたびHGとも衝突する日々があったと過去に回想しています。その後、米アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズや歌手の細川たかし、日産の元会長カルロス・ゴーンなど、“時の人”を転々とモノマネし続けるネタが好評を博し、現在では闇営業騒動が発覚する前から、RGの方がメディアに登場する機会が多かったですからね。逆にいつまでも同じキャラクターを引っ張り続けたHGは徐々に需要が無くなっていってしまいました。今回の一件も加わって、完全にコンビ間の勢力図は逆転したと言えますね」(テレビ誌ライター)
ネットでも、一連の闇営業騒動によって奇しくも再びスポットライトを浴びることになったHGが、その注目度を継続させることは困難だろうとする指摘が多く、「相方に引っ張ってもらわないとね。いつから(RGと)逆の立場なの?そんな世界って事やね」「事件は別にしてもHGは厳しいというか消えていきそう。RGはキャラ的に面白いのでなんやかんや残りそう」など、HGとRGの“実力差”を懸念する反応もある。
反社会的勢力からの金銭授受は真摯に猛省を続けるとして、HGはそれ以外にもネタの改善や笑いのブラッシュアップなど、様々な課題を解決していく必要があるのかもしれない?
(木村慎吾)