朝の情報番組にて視聴率最下位が“指定席”の「グッとラック!」(TBS系)で、そのブレない姿勢に視聴者の共感が集まっているという。
新型コロナウイルスによる新型肺炎騒ぎを巡って2月19日、横浜港に停泊しているダイヤモンド・プリンセス号から陰性が確認された人を下船させる処置が始まった。各局の情報番組がこのニュースをトップ級で報じるなか、「グッとラック!」だけは別の様相を見せていたというのだ。
「NHKの『あさイチ』とテレビ朝日系の『モーニングショー』は新型肺炎をトップで取り上げ、日本テレビ系の『スッキリ』とフジテレビ系の『とくダネ!』では鈴木杏樹の不貞騒動に次ぐ2番目に報じていました。ところが『グッとラック!』ではグッと下がって4番目の扱い。他局が横浜港からの生中継を映していた時間帯に、《ゆで卵の半熟具合がひと目でわかるエッグタイマー》といった生活情報を扱っていたのです」(女性誌ライター)
19日の「グッとラック!」では冒頭、「迷惑駐輪を撃退」など小中学生のアイデアを紹介。次いで前述のエッグタイマーやアマゾンの「アレクサ」といった便利グッズを取り上げ、お次は6月に施行されるパワハラ防止法を特集していた。8時57分からはようやく新型コロナについて20分超を費やすも、その後は「家庭でできる消毒法」という実用アイデアを紹介。同じ新型コロナを取り上げる場合でも違った切り口を提示していた。
「朝8時台のテレビでは、8時15分までNHKの連続テレビ小説を観て、そこから各局の情報番組にチャンネルを合わせるのがよくある流れ。そのタイミングではNHK、日テレ、テレ朝が新型コロナについて報じており、鈴木杏樹を取り上げていたフジテレビも8時20分からは新型コロナを報じていました。その状況に視聴者からは《どのチャンネルを見ても新型コロナの話題ばかりで気が滅入る》とのボヤきも。その声に応えてみせたのが、何事もないかのように生活情報を報じていた『グッとラック!』だったというわけです」(前出・女性誌ライター)
これまで「グッとラック!」を巡っては、MCの立川志らくがエラそう、コメンテーターが誰一人として分からない、しまいには画面作りが古臭いなどと悪評が立っていた。だが今回ばかりはそんな野次にもブレない姿勢が視聴者には好評だったようだ。
(白根麻子)