5月25日放送の「おげんさんといっしょ」(NHK)第4弾で安倍晋三首相もコラボしたことで話題となった楽曲「うちで踊ろう」に込めた思いを明かした星野源。この番組は星野が“昭和のお母さん=おげんさん”に扮し、高畑充希扮する“お父さん”、藤井隆扮する長女の隆子(たかしこ)らとともに家族を演じながら音楽とトークを楽しむバラエティ番組だ。
この日の放送は番組史上初となるリモート放送で、出演者はすべて人形となって登場。人形に声をあてる形式での出演となった。
星野扮するおげんさんは「星野源さんから聞いた話なんだけど」と前置きしてから「うちで踊ろう」という楽曲は、「3月の真ん中くらいから『家の中でしばらく過ごすことになるんだろうな』って、海外の様子を見てて思った」「まだ緊急事態宣言は出ていなかったけれども、週末の2日間の外出自粛の期間に、きっとこの後しばらく長く続くのが来るんだろうな」「きっとみんな少しずつストレス溜まっていったりだとか、苦しい時間が増えてくるんじゃないかなって予想して、そうなる前に何かできないかなっていうのを考えて、よし、1曲歌を作って、色んな人が自由に演奏、ダンスを重ねていいですよっていう曲を作ったら楽しいんじゃないかなって」と楽曲制作の経緯を説明。家から出かけなければいけない仕事に就いている人々のことも考慮し、「その人たちも輪の中に入れたいなというか、参加できるものにしたいなって思って、お家から『お』を取って、うちで踊ろうにしたの」「“こころのうち”って言葉があるから、心の内側で踊るって意味になるなって思って。『心で踊ろう』っていう、そういう歌になったって、星野さんは言ってたわ」と、曲名の由来を星野から聞いたという形にして“おげんさん”として説明した。
「星野は4月3日に『うちで踊ろう』の動画を公開し、『誰でも許諾なしにコラボしてもいい』としていたにもかかわらず、4月12日に安倍首相がコラボ動画を公開すると、自身のインスタグラム上に『連絡や確認は、事後も含めて一切ない』と投稿。さらに『見た人を嫌な気分にさせたり怒りをあおったりするようなものは論外』などと言及したことから、『優しそうに見えて案外意地悪』『自己評価が高過ぎる』などと疑問の声もあがっていました。今回、おげんさんで制作の裏話を明かしたのは、そうした背景もあったのかもしれません」(女性誌記者)
星野が津崎平匡役を演じている「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)は、5月19日から「ムズキュン!特別編」が再放送され、第1、2話とも二桁視聴率。どうやら星野は、「おげんさん」と「逃げ恥」で逆風を吹き飛ばしたようだ。