今年も12月30日にTBS系にて放送される年末恒例の音楽番組「第64回輝く!レコード大賞」の優秀作品賞の受賞者10組が11月16日に発表。12年連続で受賞していた女性アイドルグループ・AKB48がリストに入らず、メンバーの総監督を務める向井地美音、さらにはメンバーの岡田奈々がTwitterで悔しい胸の内を吐露し、ファンに謝罪コメントを残した。
AKB48がレコ大で初の優秀作品賞を受賞したのは11年のシングル「フライングゲット」。大賞を獲得すると、翌12年にも「真夏のsounds good!」で、中森明菜(85、86年)、安室奈美恵(96、97年)などに並ぶ二連覇を達成した。
09年から11年連続で出場していた「NHK紅白歌合戦」の連続出場記録も20年から途切れており、今回のレコ大の件も相まって「時代の流れ」を印象付けた形だ。
「大きかったのは、18年を最後に『AKB総選挙』が行われていないことでしょう。13年には視聴率が20.3%を記録し、関心の高さをうかがわせた総選挙でしたが、18年は11%に。それでも昨今の低視聴率化の時代としては十分な数字ではありました。19年に休止された理由としては、最初の総選挙から10年の区切りということが大きいようですが、背景には、18年末に起きた当時のNGTメンバーが自宅に押し掛けてきた男性2人から暴行を受けた事件があるとの指摘もありました。いずれにせよ総選挙がなくなり、その後のコロナ禍もあって、ファンとの間にやや距離ができてしまったことは否めません」(芸能ライター)
多くの人気タレントを輩出し、常に新たな手法で時代を切り開いてきたAKB48が、これからどのように巻き返すのか。ファンともども期待したい。
(所ひで/YouTubeライター)