2014年頃から、肩まわりやサイズ感のゆったりしたファッションに身を包む人たちを見かけるようになりました。
袖の付け根が下がったドロップショルダーにワイドな身幅、ロングスリーブが特徴のスタイルは「ビッグシルエット」と呼ばれ、シーズンごとにゆったりしたサイズ感を強化し、若者を中心に浸透。今年に入ると襟元はますますボリュームのある形へ。ボトムの幅はワイドに成長し、その最たる象徴と言われるロングスリーブにいたっては、袖口すら見えないほどたっぷりしたボリュームがあって、正直、スマホやタブレットがいじりにくいほど。
ここまで進化したサイズ感は、ビッグを超えた「エクストリーム(過剰)シルエット」と呼ばれ、トップスやボトムスだけでなく、ハットやベレー帽など小物にもトレンドの波が押し寄せています。
有名人たちの間でもこのスタイルは大人気。なかでも、世界的に注目を集める最旬ブランド「ヴェトモン(VETEMENTS)」が、エクストリームスタイルの火付け役とも。三代目JSBや、ローラさんらがインスタグラムで頻繁も着用していることでも話題を呼んでいます。その他、ジャスティン・ビーバー、モデルの大屋夏南さんや、BIGBANGのG-DRAGONにも愛用者がたくさん! これだけのファッショニスタのハートを掴んでいるとなれば、注目されないはずがありません。
ハイブランド「ラフシモンズ」も、この秋冬向けのコレクションではエクストリームを積極的に展開しています。余談ですが、これだけゆったりだと、マタニティ層の新しいスタイルとしても人気が出そうですね。2017年は、ますますダボダボな“やりすぎ感”に磨きがかかったファッションから目が離せません。