フェムテックとは、女性特有の健康の課題をテクノロジーで解決する製品やサービスのこと。世界のフェムテック市場は、昨年で66 億 9 000万ドル、2024 年には 77 億 5000万ドルの市場規模で、何と 2032 年までに 296 億 2000万ドルに成長すると予測されている。まさに、女性をいたわることが、これからの世界を明るくするという。中でも、女性たちは顔よりも下腹部の“デリケートゾーン”のスペシャルケアが大事となる時代が来るというのだ。
とはいえ、デリケートゾーンはなぜスペシャルケアをしたほうがいいの? ボディソープでわしゃわしゃ洗うのではダメなのだろうか。
女性の心地よい生活をテーマに「性活」に活かせる食材の栄養や性の知識を各種SNSで発信し、多くのセミナーを開くといった活動を“研究所”の形で立ち上げ行っている女性所長「まゆなむ」氏に聞いた。
「敏感肌用のソープで洗うだけじゃいけないのか、とよく聞かれるのですが、デリケートゾーンは他の体の部位よりも皮膚が薄くて敏感です。なので、 専用のケアアイテムを使うことがお勧めです。市販のボディソープはいくら弱酸性といっても洗浄力が高いものも多く、デリケートゾーンの皮膚や粘膜には刺激が強すぎる可能性があります。また、多くの悩みの種である乾燥やかゆみ、炎症、黒ずみの原因になることも。一方の専用のアイテムは、デリケートゾーンに適切なpHバランスを保ちつつも、優しい洗浄成分が特徴です。もっとおススメは、洗ったあとの保湿です。デリケートゾーン専用の保湿剤を使えば、健康を保ち、快適な状態を維持することができます」
50代の美容ライターが、こうつけ加える。
「フェムケア? って最初聞いた時は、商売でまた変な造語を作っちゃって!と思っていたんだけど、記事を書くのに試してみたら、やるのとやらないのと、自分の毎日のモチベーションが変わったので驚きました。若い頃からやっておけばよかったー、そうすれば更年期も少しラクだったかもと。つい最近、彼氏にプレゼントで高級デリケートソープをおねだりしました」
彼女に、化粧品ではなく、デリケートケア商品をプレゼントするのが通な時代が来る!?