警視庁に書類送検されたお笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二容疑者の妻でタレント・瀬戸サオリによるSNS発信は、様々な観点から“やるべきではなかった”との見方が強まっている。特に、被害女性本人が反論の声明を出して以降は、より一層、瀬戸への批判が相次ぐ結果となった。
斉藤は今年7月、都内の路上に駐車していたロケバス内で、20代の女性に性的暴行をはたらいたなどの疑いがあり、すでに吉本興業からは契約を解除されている。
しかし、これが報じられた10月7日のうちに、妻の瀬戸はインスタグラムから「この件で性的暴行と報道されておりますが 一部事実と違う報道がされております」と訴え、「相手の方からも行為がありSNSをフォローしたり連絡先を交換していたことは事実でこちらとしましてはロケバスの中のドライブレコーダー及びカメラの解析を警察の方に求めていました。一方的な行為ではなかったことを伝えている状況でした。私が弁護士の方から聞いている内容はこれが全てです」と、女性と斉藤の間に何らかの同意があったと主張したのだ。
すると2日後の9日には、被害を受けた女性が弁護士を通じて、コメントを発表。現在も斉藤からの被害による心身の傷が癒えていないとし、「斉藤氏の家族から私に『行為があった』と、まるで私に非があるかのような事実と異なるコメントが出された」「警察は十分な捜査を遂げた上で書類送検しました」などと瀬戸の発信に触れている。
「斉藤としては、現在の状況は、示談に持ち込めるか、それとも起訴されてしまうのかという瀬戸際です。まずは相手に反省と誠意を示して、謝罪をし続けるフェーズにあるはずですが、身内からのこうした発信がクローズアップされているうちは、被害女性の怒りと苦しみが収まらないのは普通のこと。それでいて、瀬戸の主張は、ドラレコ映像の解析を『求めていました』や、一方的ではないことを『伝えている状況でした』など、あくまで要望を出していたことを紹介しているのみで、“単なる希望的観測”ともとれ、相手の女性と斉藤がSNSや連絡先を交換していたとの主張にも、ネット上には『だから何なの』『無意味な反論では?』と一蹴する声が多いですね。しかも、この瀬戸の発信でいっそう胸を痛めた被害女性が示談を拒み、斉藤を起訴した場合、不同意性交の有罪判決では5年以上の懲役刑となります。執行猶予が付き、“即刑務所行き”の実刑を免れるには『3年以下』まで『減軽』してもらわなければならず、それには、被害女性への誠意ある対応や、示談が必須となります」(週刊誌記者)
少なくとも、今、斉藤サイドがやるべきことは、被害女性の感情を逆撫ですることではないだろう。
(木村慎吾)