Netflixが独占配信しているドラマ「地面師たち」、「極悪女王」の人気が続いている。「地面師たち」は綾野剛、「極悪女王」はゆりやんレトリィバァが主演を務め、民放ドラマでは実現不可能な過激シーンも満載。有料サービスでしか見られないが、この夏から話題を独占する勢いで大ヒット中だ。
「特に『地面師たち』は、雑誌でも特集が組まれたり、お笑い番組で登場人物の真似をする芸人が続出するなど大ブーム。一方、『極悪女王』は、準主役級の唐田えりかと剛力彩芽も注目され、ゆりやんを含めた。3人に映画やドラマのオファーが次々と舞い込む『極悪女王』バブルが起きているとか」(スポーツ紙記者)
また、アメリカで制作され、日本ではDisney+独占で公開された真田広之主演の「SHOGUN 将軍」は、エミー賞を総なめしたことが大きく報じられたのは周知の通り。今年に入ってから、かつての月9や日曜劇場、朝ドラなどテレビドラマを逆転する勢いで配信ドラマが隆盛を極めている。キー局の編成担当者が言う。
「一つはお金です。Netflixを中心に、一部配信ドラマはギャラも制作費も民放ドラマの3~4倍とか。NHK以外の民放ドラマは局の売り上げが激減している中で予算を削減され、似たような作品ばかりになりがちです。コンプライアンス遵守も求められるので過激な演出もできず、つまらないドラマばかり制作することになってしまったんです」
そんな中で動向が注視されているのが旧ジャニーズ事務所(現・STARTO ENTERTAINMENT)の俳優たち。木村拓哉を中心に、嵐のメンバーや目黒蓮など多くの俳優が毎クール様々なドラマに出演しているが、配信ドラマでは活躍ができていない。特にキムタクは、出演すらしていない状況になっている。
「Netflixは嵐のドキュメンタリーが大ヒットするなど、旧ジャニーズと蜜月関係にあるはず。なのに、旧ジャニタレントが主演の配信ドラマは目立たず、今年6月に公開されたKing & Princeの永瀬廉が主演を務めた、Netflix制作の映画『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』も大きな話題になったとは言えません。演技力を厳しく見極める制作スタッフにとって、旧ジャニタレントの演技力は難があるそうで、キャスティングにつながらないという話も耳にしました」(民放関係者)
もちろん、話題がテレビから配信ドラマに移り、しかもギャラも破格となれば、STARTO社もただ指をくわえて見ているわけにはいかないはず。そこで、
「Netflixでは、旧ジャニーズタレントを起用したドキュメンタリー番組の人気が高いんです。そこで、今後はドキュメンタリー番組を独占配信させる代わりに、配信ドラマの主演に所属タレントをキャスティングするような交渉を水面下で進めているといいます。元Sexy Zone改め、timeleszの新メンバーオーディション番組がNetflixで人気ですが、まさに、その一環だという噂です」(前出・民放関係者)
旧ジャニタレントの配信ドラマヒット作を見たがっているファンは多いはず。はたして、彼らは、配信ドラマでも人気をつかむことができるか?
(渡邊伸明)