2月24日放送の「アナザースカイ」(日本テレビ系)に、ミュージカル俳優の山崎育三郎が出演した。
番組で山崎は、高校時代に一年間留学したという米国ミズーリ州を訪れ、当時のことを振り返った。ほぼ白人の生徒しかいない田舎の高校に唯一のアジア人として留学したため、他の生徒から差別を受け、孤独な辛い日々を送ったのだという。
「初日から体の大きな生徒たちに集団で威嚇されたことを、実際の現場である高校のロッカー前で身振り手振りで再現。それが抜群の臨場感で、司会の今田耕司も『映画やん!』と大盛り上がりでした」(テレビ誌ライター)
それだけではない。校内で開かれたダンスパーティでのエピソードのインパクトがさらに上をいっていた。
「校内の人気者を中心に盛り上がるパーティの様子を最初は柱の影から眺めるだけだったのですが、幼い頃からミュージカル出演の経験がある山崎は、思い切ってその輪の中心に飛び込んだそうです。そして、無我夢中であらゆるダンスを披露したところ、アメリカ人の生徒に大ウケ。拍手喝采を浴び、一躍学校の人気者になったそうです」(前出・テレビ誌ライター)
これまた山崎が踊りを交えて再現したエピソードに、スタジオの今田も「すごい!」と大興奮。ネット上でも山崎の勇気ある行動に「海外ドラマみたい」「感動した」「すごく魅力的な人。好きになった」「勇気をもらった!」と賞賛の声が相次いだ。
「山崎はミュージカル俳優として活躍してきましたが、テレビの世界に進出したのは2015年頃とごく最近。それでも出演する作品ごとに独特の存在感を示し、堂々として見えるのは、このような逆境を自分で切り拓いてきた底力があるからでしょう」(女性誌記者)
確かに、2015年に元モーニング娘。安倍なつみと結婚した頃は「なっちの夫」という認識だったかもしれないが、今回の番組では彼女の名前は一切出さず、ミュージカル界出身の面白みも見せながら、一人の俳優として十分な存在感を示していた。逆に最近では「この人の奥さんって、なっちだったんだ!」という声も出るほどだという。
海外ドラマや映画並の出来事を実体験し、それを糧に成長してきた山崎。彼の役者としての存在感は、そんな強みから生まれているのかもしれない。
(稲垣まゆう)