お通じがないというとき、「便秘だ…」と思うかもしれません。でも、それって便秘ではないケースもあるのです。便秘に関する間違った認識を、ちょっと改めてみましょう。
●便秘は回数で決まる?
日本消化器病学会によると、便秘は「排便の回数が減ること」と定義づけられていますが、何日出なかったら便秘ということはないようです。その幅は、1日2~3回出る人もいれば、2~3日に1回のペースの人も。なので、苦痛がなければ便秘と考えなくてもいいようです。しかし、2日に1回でもお腹が張って苦しくなるようなら、便秘として治療したほうがいいそう。また、急な便秘や変形した便、便に血が混じる場合には、直腸がんの可能性があるといいます。毎回、しっかりと便の状態を確認し、注意したいですね。
●便秘にはコップ一杯の水を飲むといい?
医師の吉木伸子さんの著書「噂の女医がこっそり教える女の不調が消える本」(主婦の友社刊)によると、カチコチに硬くなった便は、水を飲んでも解消しないそう。とはいえ、朝に飲む一杯の水は、軽度の弛緩性の便秘には有効だとか。
●食物繊維たっぷりの野菜が便秘解消に効果的?
便秘には、食物繊維たっぷりの野菜を食べるといいとよくいわれますが、実は、医師の瓜田純久さんの著書「10分のゴロ寝で10年長生きできる!」(扶桑社刊)によると、食物繊維は便のもとになってしまうので、便が大量に詰まっている場合には、腸管内にますます便がとどまってしまうのだそう。また、ガスによってさらに苦しくなることも。予防にはいいものの、治療には使えないそうです。
女性は便秘になりやすいといわれますし、真剣にお悩みの方も多いと思います。便秘に対する正しい知識を身につけて、ぜひスッキリ快調になりましょう。